近年のスズメノカタビラは、いつしか多年草化し、耐陰性、耐湿性、耐寒性ともに芝草より優れており、節を含む切断茎からも発根することがあり、匍匐茎を出して、一年中、開花し、休眠しない個体も出現して来ています。

ですから、冬場に肥料成分があるものを施肥しすぎると、春先にはスズメノカタビラだらけになってしまう場合もあります。

近年のスズメノカタビラは、一年中発生し、施肥すると、芝草よりも先に発芽が促進され、球の走りを良くするように低刈剪定する程、発芽も盛んになります。

また、土壌中にチッソ成分があると、花芽形成は遅れますが栄養生長が盛んとなります。土壌中にリン酸成分が多いと、出穂形成が促進されます。

酸性土壌を好み、未分解サッチなどが多く、排水性が悪いと芝草に対し優先して繁茂します。

冬季の作業としては、「スズメノカタビラ抜き」が最善です。浅野木工所の「抜けるンですミニ」やアイメディアの「草抜き名人」などを使用して、根まで抜き取るのが一番です。・・・・面倒でも、一番効果が確実な方法です。・・・

次に、施肥には気をつけましょう。土壌中のチッソ肥料成分が多くならないように、春先の主とした花芽形成期には、リン酸肥料成分を少なめに配慮しましょう。