自然循環型社会の創生を目指して グリーンキーパー様の痒いところに手が届くサービスを

メイレイクヒルズカントリークラブ様

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メイレイクヒルズカントリークラブ
グリーンキーパー 竹内盛明氏

user01-1メイレイクヒルズカントリークラブが位置する群馬県藤岡市は、年間の寒暖差が激しい地域。酷暑や厳寒の中で芝草の管理をするのは並大抵のことではない。そんな中、農薬をほとんど用いずに理想のグリーンを追い求め続けているのがグリーンキーパーの竹内盛明氏だ。困難な仕事に立ち向かう竹内氏のこだわりとグリーンに対する思いをお聞きした。

自然の厳しさにに翻弄され、コース管理の難しさを知る

user01-2芝と関わり始めて30年近くになる。この世界に足を踏み入れたきっかけは「ゴルフが出来るかな」と思ったから。ゴルフプレーがステータスだった時代、若かった竹内氏は憧れを抱いてグリーンの仕事に就いたという。しかし、程なくそんな気分は打ち砕かれてしまう。
「コース管理を始めたら、ゴルフっていいなぁと単純に憧れる気持ちはなくなりました。それこそ日夜泥まみれになってコースを回りながらチェックする。ステータスやスタイリッシュとはほど遠い毎日を過ごしていましたね。」
思いの外に手こずる雑草の駆除。芝に多大なダメージを与える猛烈な夏の暑さ、凍てつく冬の寒さ。思いどおりにいかないことも多く、仕事に対する気力が萎えてしまうこともしばしばだったという。
それというのも、とにかくコース管理の仕事のは多岐にわたり気の抜けないことばかりだからだ。育種対策、病害対策、害虫対策、雑草対策、そしていかに自然の力を引出して見事なグリーンを作りあげるか…。大自然が相手なだけに、マニュアルどおりにいかないことは往々にしてある。
転機が訪れたのは10年前。グリーンキーパーとしてコース管理をたばねる立場になった時だ。
「できない、やれない、という言葉は吐けない立場。それまでは漠然と“良い芝”を作りたいという思いだったけど、自分が歩んできた、生きてきた集大成として、納得のいく芝を作り上げよう、と決心したんです。」

芝自身が持つ活力を最大に引き出してグリーンを作る

user01-3竹内氏は理想の芝を作り上げるために各地のゴルフ場を見て回った。
「長年グリーンと関わってきて、ある程度良い芝の条件はわかっているつもりでしたが、他のゴルフ場を訪れた時、また違った眼で芝を眺めることが出来たんです。自らがプレイヤーの視点に立ち芝を眺めたり、プロ選手の芝に対する向き合い方を観察したり、プロ・トーナメントに使われているゴルフ場の管理のあり方に新たな発見をしたり、さまざまな刺激を受けました。これまで近視眼的なものの見方だったのが大局的に見られるようになったというか…改めて、自分の仕事って大変だけど、やりがいのある面白い仕事だなと思えるようになりましたね。」
元気なグリーンを保つために、まず竹内氏がめざしたのは芝自身を健康で活力のあるものにするということだった。
「芝作りって、どこか農業と通じるところがあるんです。除草剤を多用して雑草を取り除く、着色料できれいな緑を演出する…。それはプレイヤーにとって本当に良いグリーンとは言えないと思う。まず安全で安心だということが大前提にあって、その上で、プレイヤーの期待を裏切らない、素直な芝が一番いいと思うんです。」

決してブレることなく自分の理想とする芝を追い求める

できるだけナチュラルに、しかも力強い芝作り。そんな竹内氏の決心を力強くサポートするのが有限会社ミヤマ産業社長の上田三郎氏だ。上田氏はバイオの力を利用した芝作りを強く勧めた。
「上田さんからは色々な情報を教えてもらいましたね。酵素を利用して、サッチを分解したり、土壌改良したりという方法もその一つ。」
メイレイクヒルズカントリークラブでは、【ブンカイザー】でサッチを分解し、【Dr.芝用補酵素】で土壌改善を行っている。使用歴は10年を越える。
user01-4「いまでは、この2つはここのコースに欠かせないものとなっています。Dr.芝用補酵素を定期的に使い続けてから、芝の密度が上がり、スズメノカタビラがなくなってきたのは驚きでしたね。今、周りにスズメノカタビラが繁茂していても、グリーンやナーセリーには入ってこないんです。」
スズメのカタビラは、イネ科の越年生雑草で秋頃に発芽。真冬の2月でも良く生育し、その後出穂、結実する。定期的に刈り込み管理を行っているグリーンでも、出穂、結実を繰り返すため、ゴルフ場では厄介な雑草の一つだ。
さらにグリーンキーパーを悩ます芝の病気のうちでもやっかいなのがダラースポット病だ。気温が15℃前後で湿度の高い芝地や排水不良箇所に発生しやすく、初夏から晩秋にかけて発病する。主にベントグラスでの被害が問題にされているが、日本芝を含む全ての草種で発生する。発生初期は灰褐色で直径2~10cmの小型パッチが散見される程度であるが、気温の上昇とともに激発しパッチが融合して拡大する。窒素肥料が不足すると発病しやすいとされるが、これがグリーンに発生するとパッティング・クオリティーを著しく低下させてしまう。
「一度、ダラースポット病を拮抗菌の力だけで抑えられないかと思って、タンクの中で培養したことがあるんですよ。だけど水はけの良いサンドグリーンだから、菌も流されてしまうようでうまくいかなかった。でも、こうして挑戦することが大事だと思っているんです。芝は生きものですから、辛抱強く頑固に守り続けなければならない部分もありますが、グリーンキーパーは十年一日の如く同じことを繰り返していれば良いというわけじゃない。新たなことを受け入れる素地は常に持っていなければいけないと思います。」
そう語る竹内氏のグリーン作りは常に挑戦と改変の連続である。芝に良いと思ったら、新たな方法にも躊躇なくトライする。昨日よりも今日、今日よりも明日、少しでも良い芝を作ることが第一義だ。しかし、だからと言って、自分のめざすグリーン作りの根本がブレることはない。
「最近はインターネットなどを介してお客様から様々なご意見を頂戴するようになりました。もちろん参考にさせていただくものもありますが、お客様の意見に総て対応していたら収拾がつきません。グリーンの理想から外れるようなご意見には従えないのです。そこは頑固なオヤジを貫かせてもらっています。」

カンを磨いて、芝が何を欲しがっている理解する

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竹内氏の朝は芝と対話する事から始まる。
「たとえば、朝起きて鏡で自分の顔を見る。疲れて冴えない顔してるな、なんだか青ざめてるな、いや、今日は随分色つやがいいな、とか…毎日印象が違う。
芝も同じなんです。土の固さ、芝の生え際、色、ツヤ、触った感触が固いとか柔らかいとか、コシが細い、太い、根元や茎がしっかりしているとか…色々ありますよ。その様子を見て、今日は天気がいいから栄養剤をやろうか、とか、午後に転圧ローラーをかけようとか考えます。毎日違うんですよ。」
グリーンキーパーはそういうカンが働かないと出来ない仕事だ。
「露天ですからね。ハウスの中でやっているのとはわけが違う。特にここは夏場は暑いし、冬はものすごく冷えこむ。厳しい自然環境の中でどう芝と向き合っていくか…なかなか正解のつかめない仕事です。でもね、ここの芝は夏でも張り替えをしないで、そのまま生きているんですよ。それは自慢ですね。まあ、私も、多少経験を積んで、最近ようやくカンが少しつかめてきたかな、と思っているんです。」
そういう竹内氏の眼には迷いがない。長年にわたり芝と対話してきた人だからこそ言える自負に満ちた言葉だ。
「このコースは自分の子ども、宝物のようなものです」と芝の感触を確かめる竹内氏の笑顔が印象的だった。

楽天やじゃらんのゴルフ場の口コミランキングで常に高い評価を受けているメイレイクヒルズカントリークラブ。アマにもプロにも喜んでもらえるグリーンづくりの裏には竹内氏のように常に挑戦を怠らないグリーンキーパーの存在があることを、肝に銘じてプレイするようにしたい。

http://golf-jalan.net/gc00662/review/
http://booking.gora.golf.rakuten.co.jp/voice/detail/c_id/100068/

メイレイクヒルズカントリークラブがグリーン周りで使用している資材の70%は無農薬であり、その95%が富士バイオビジネス普及会の製品だ。安全や環境に対する責任を果たしている企業に対して付与されるISO9001、ISO14001はすでにお馴染みの認証制度であるが、同カントリークラブは、この制度が同業界に導入された当初よりこの活動に積極的に取り組んできた有数のゴルフクラブである。

[box type=”info”] ゴルフ場の特徴 丘陵コース。18ホール全てが特徴的なコースとなっている。アウトコースは自然の地形を活かし池とクリークが絡んでいる。名物の3番ショート 222Y(黒)はビーチバンカーにガードされた個性的なホール。インコースは丘と林に囲まれ変化に富み、距離のあるホールが多い。15番は 777Y(黒)・666Y(青)のパー5、距離と慎重さが必要な超ロングホール。(白からは555Yとなっている) [/box]

これが自分の作品だと胸を張って差し出せるモノ作り

では、竹内氏がめざす理想のグリーンとは何なのだろうか。
「ラッキー、アンラッキーがない芝だということですかね。たとえばスライスラインに傾斜しているのに、それが逆にフックラインになったり、ストレートになったりしたら、それはやっぱり邪道だと思う。やはり、お客様に『いいウェイになったね』って言ってもらわないことには意味がないですから。」
決して自己満足だけで作っていてはならないが、自分が理想を掲げて力を尽くせば、きちんと見返りがあるのがこの仕事の醍醐味だ。
「グリーンが自分の作品、というのは少しおこがましい気もするのですが、グリーンキーパーになって10年余り、理想の芝を求めて力を尽くし、本当に凝縮した素敵な時間を過ごさせてもらったと感謝しているんです。一生懸命やった証がこうしてカタチになっているのを見るのは気持ちの良いものです。」
いまは資材の9割以上が富士バイオグリーンの製品だ。試行錯誤を続けながら、取捨選択してきた結果だという。
user01-6「いまの社長に出会ったこと、上田さんに出会ったこと、こうした良い資材に出会ったこと。良い出会いがあったことがすべて良い芝作りにつながっている。やはりラッキーだったと思いますよ。」
そのうえで今のグリーンの出来は「80%」だと語る。
「もちろん今が不満ということではなくて、もっともっと出来るんじゃないかという気持ちが常にあるんです。だから残りの20%は伸びしろ。毎日毎日、こうしたらいいじゃないか、ああしたらどうだろう、というアイディアが湧いてくるんです。」
竹内氏の挑戦に終わりはない。

有限会社ミヤマ産業社長 上田三郎氏

竹内さんは勉強を怠らない努力家で、私にとってはモチベーションを高めてくれる存在。製品をすすめる立場の私のほうが色々有益な情報を頂いたりしています。メイレイクヒルズカントリークラブは、間違いなくクオリティの高いグリーンだと思いますね。夏でも芝を張り替えることなく、そのままグリーンが生きていますからね。健康で力強い芝だという証拠ですよ。
ここ10年ほどのおつきあいで竹内さんのグリーンキーパーとしての腕の確かさは十分わかっています。私は製品提供を通して、ここのグリーン作りに関わらせていただいていることが私にとっては最高の喜びなんです。

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