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浦和駒場スタジアム様

浦和駒場スタジアム
グラウンドキーパー アイルコーポレーション(株)荒井 智之 氏

user12-01さいたま市にある浦和駒場スタジアムは、日本プロサッカーリーグのJ1で活躍する「浦和レッドダイヤモンズ(呼称:浦和レッズ)」の元ホームスタジアム。新しいホームである「埼玉スタジアム2002」が完成してからは、Jリーグの試合数こそ減ってきたものの、サポーターには今なお「聖地」と称され、親しまれている。1993年のJリーグ開幕時からこのスタジアムの芝管理にたずさわってきたのがグラウンドキーパーの荒井智之氏だ。手探りで始めた芝管理が最終的に行き着いたのがバイオ資材だという。

ヨーロッパの芝をお手本にして、Jリーグが開幕する

高校生のときはサッカーにあけくれたというグラウンドキーパーの荒井智之氏。それもあって、サッカースタジアムの芝管理の担当に配属された。
「このスタジアムへ来たのが1991年。Jリーグが開幕する2年前です。サッカーはもちろん好きでしたが、プレーすることと、プレーにふさわしいコンディションの芝を作り上げることは全く別個なことですから。とにかく毎日が勉強、毎日が芝との格闘でした。」
と当時を振り返る。Jリーグ開幕前年の1992年には寒地型芝の仕様にするため播種を行った。
「ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラスの3種を混合しました。なぜ寒地型の芝なのかというと、サッカー先進国であるヨーロッパにお手本を求めたからです。今だったら、日本の中でも、地域や季節によって、寒地型と暖地型の芝を使い分けた方が良いとわかりますが、当時は冬でも青々としている寒地型の芝がサッカーにふさわしいものだと思い込んでいましたね。」
芝の仕様変更を行った同スタジアムは、国立競技場やカシマスタジアムと並び、芝コンディションの良さで評判を呼んだ。しかし、シーズン中は、常にコンディションを整えなければならないプレッシャーが非常に大きかったという。
user12-02「試合があれば芝は当然ダメージを受けます。ゴール前などはあっという間にはげてしまいますから、メンテナンスは手を抜かずに継続して行わなければなりません。それでも、どうしようもなく途方に暮れることもありましたね。それに、病気で枯れてしまわないかとか、芝の生育が鈍くて開幕に間に合わないんじゃないかとか、いつも不安だらけでした。公式試合にふさわしい芝コンディションを保つために、あらゆる情報を収集してさまざまな方法を試しましたね。各地のスタジアムを見学させてもらって、どういう方法がいいのか聞きまくっていました。」
やがてひと通りの芝管理がこなせるようになると、荒井氏の中に疑問がわくようになった。
「たとえば、病気になってしまうとダメージが大きいので、必ず殺菌剤を予防散布するようにしていました。もちろん、それが安心感にもつながるのですが、一方では病気にもなっていないのに大量に散布することが本当にいいことなんだろうか、という疑問がありましたね。」

改修で直面した課題に、バイオ資材を投入して解決する

荒井氏は、浦和駒場スタジアムに着任してから3度の改修工事を経験している。3度目になる2012年の改修では今までにない経験をした。
「それまで見たことのないくらい芝に元気がなくなったんです。いつも使っていた化成肥料が全くと言っていいほど効いてこない。また、改修にともなって、それまでの寒地型芝から、暖地型のティフトン芝に切り替え、ライグラスをオーバーシードするようにしたので、管理や手入れの手法を見直す必要も感じていました。」
そのような時に(株)栗山建設の沼田氏から勧められたのがバイオビジネス普及会の資材だったという。
「現状を把握するために土壌分析を行いましたが、pH9に近い値を示すところがあるくらいアルカリ性が高いことがわかりました。だから、肥料が効かなかったのです。pH値を下げることが先決と考え、沼田さんの知恵を拝借しながら、酸性資材を豊富に取り揃えるバイオ資材を投入していったのです。」
できることなら、化成肥料や農薬を大量に散布したくないと考えていた荒井氏だが、それまでは、なかなか、これぞと思う資材に巡り会えなかった。
user12-03「沼田さんの話を聞くうちに、これこそ自分が10数年追い求めていたものではないかと思いました。最初は沼田さんに相談しながら【アミノ活緑液】と【有機酸1番搾り】を配合して使いました。『荒井酸1番搾り』と名付けたりして。それを使い出してから、徐々に土壌の免疫力が高まり、芝が元気になってくるのを実感できました。」
探究心旺盛な荒井氏は、九州エリアで、バイオ資材を用いながら芝管理を行っている先行事例をつぶさに見て回った。
「目から鱗が落ちる思いでした。このスタジアムでティフトン芝にライグラスをオーバーシードして、冬場のグリーンの色はこんなもの、という認識があったのですが、九州に行ってびっくりしました。1月だったのに、まるで春先のように鮮やかな色をした元気な芝だったのです。冬でもこのような芝が作れるんだと非常に驚きましたね。」

目的によってバイオの資材を使い分け、理想の芝を作り上げる

低農薬での芝管理を目標にしていた荒井氏にとって、バイオ普及会の資材は理にかなうものだった。
「いろいろな資材を使ってきましたが、バイオの資材は使っていて安心感がありますね。“自然のもの”を使っているというのが感覚的にわかります。じっくりと効いてくるものもありますが、【バイオ補酵素】のように、撒いてすぐに色出しが実感できるような資材もあり、用途によって使い分けられるのも魅力です。」
芝のストレス軽減のためには【有機酸一番搾り】、固くしっかりした芝を作りたいときには【コロイドK3】【バイオHG】、栄養を補給したいときには【冬の活緑】や【ターフ一番搾り】を活用する。
user12-04「土壌の改良を促進するために【ニューSK酵素】や【スーパーブンカイザー】、冬の凍結を抑制するために【バイオスプリング】を使うこともあります。目的を持って、どうしたらより効果的に使えるかを常に考えていますね。」
目下の課題はトランジションだという。
「ティフトンからライグラスへ切り替えるとき、ティフトンの元気がいまひとつなんです。まだ土中の微生物の量が足りないのかなと考えています。まめにコアリングしながら、時間をかけて土壌改良を行っていくつもりです。」

高いクオリティを持つ地域になくてはならないスタジアム

現在は日本女子サッカーリーグや全国高等学校サッカー選手権大会、浦和レッズが出場する際の天皇杯全日本サッカー選手権大会を始めとして、広く市民のサッカー大会などに使用される浦和駒場スタジアム。
「浦和レッズのホームグラウンドとして頻繁に公式試合が行われていたときは、マスコミにも注目されていましたから、芝のコンディションに関して、ずいぶん色々な意見や批判が寄せられたりしたものです。」
その頃も今も、荒井氏の芝に対する取り組み方に変わりはない。
「おそらく今後も小さな失敗はあるかもしれません。しかし、その失敗を克服し知識として今後に蓄積できればと考えています。このスタジアムは地域の大きな財産。選手の膝に負担がかからないような適度なクッション性がある芝、そしてダメージに強く、何をやってもはげないような芝を作っていきたいです。」
バイオの資材を投入して、土壌改良を進めている荒井氏だが、挑戦は今後も続いていくと話す。
「芝作りに、これでいい、はないでしょうね。そして、私自身、まだ正解を見つけていないです。バイオの資材だってこの先さらに進歩するでしょうし、芝作りにしても順調にいけばいったでさらに欲が出てきます。終わりはないんです。ただ、こうして、生き物を相手に取り組む醍醐味、きれいに育って試合当日に万全の状態にできる嬉しさは、つくづくやりがいのある仕事だなと感じます。」
バイオの資材とともに、今後も荒井氏の理想的なグリーン作りは続いていく。

代理店:株式会社栗山建設 スポーツターフ事業部
部長 沼田貴人(1級土木施工管理技士、1級造園施工管理技士)

荒井キーパーとは、Jリーグの【主要スタジアム情報交換会】で初めてお会いしました。理想を持って芝作りに励まれる方で、素晴らしい感性を持っているので、アドバイスさせていただくのも気合いが入ります。土壌を改良していけばもっともっと良くなるグラウンドですので、これからも微に入り細に入りサポートさせていただきたいと思っています。

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