「ファクターX」は、おおきく3点に絞られて来ています。

(2021/1/10時点)

1 過去のワクチンによる訓練免疫説 ①結核予防のBCGワクチン

②日本脳炎のワクチン

2 交差免疫説 別のコロナウィルスで免疫がついてる。
3 TMPRSS2阻害説 ①腸内ウィルス、腸内細菌

②生薬

 

訓練免疫

世界的には日本脳炎は収束しているとの見解で、日本くらいしか「日本脳炎ワクチン」は接種されていません。

同様に、結核予防の「BCGワクチン」も、アメリカとイタリアでは義務付けされていませんし、欧州では多くの国が1970年代以降には中止しています。

「日本でのBCGワクチン」と「デンマーク・ロシアのBCGワクチン」との製造時の「菌株」の違いを挙げています。

「BCGワクチン」は、結核以外の病気に対する「耐性」を高め、高齢者の呼吸器系への感染を減少させるという報告もあるようです。

交差免疫

東アジアでは、過去4種類のコロナウィルスである「インフルエンザウィルス」の他に、SARS(重症急性呼吸器症候群)が2002年に中国で発生し、MERS(中東呼吸症候群)が2012年にアラビア半島で発生していて、この似通った構造のウィルスが「メモリーB細胞」や「メモリーT細胞」に記憶され耐性を持っているという仮説です。

TMPRSS2阻害

呼吸器ウィルスは、トリプシンやⅡ型膜貫通結合型セリンプロテアーゼの協力によって感染します。またこの、エンベローブ型ウィルスは、宿主細胞の「ACE2」と結合して感染します。感染後のスパイクを切離す、キー酵素が「TMPRSS2」です。その働きを阻害してしまう要因となるものに①腸内細菌、②生薬が予測されているのです。

既に「TMPRSS2」の阻害薬としては、プロモヘキシジンやカモスタッドなどが開発されています。