古代の都市が、当時の「科学的な法則」で建築されていたことは良く知られています。そして、それは信じられて来ていました。現在も、都市の中に継続して存続しているのです。現在では、非科学的ということで「占い」として存続しています。「風水」です。

 

キトラ古墳には、天の四方を守る「四獣」が描かれています。高松塚古墳にも描かれていました。「四獣」は「四神」であり、やがて「陰陽五行説」へと発展して行きます。

その「四神」は、玄武、蒼龍、朱雀、白虎です。これが「北・東・南・西」に嵌め込まれています。「黒・青・朱・白」の順に時計廻りとなります。これに中央の「黄」「麒麟」を配置したものが、陰陽五行説となります。

 

以前にも説明したことがありますが、「唐の都」はこの理論で構築され、日本の「平城京」なども、これを模倣して構築されています。・・・京都も江戸も同じなのです。・・・

 

話は飛躍しますが、東京大学の「赤門」は、誤りで「朱門」なのです。隋唐長安などの古都と同じ、正南門であり、朱雀門なのです。ついでに、東京大学には他にも、「黒門」「青門」「朱門」「白門」と実在しているのです。知りませんでしたか?

 

東京大学がある場所は、旧加賀藩主、前田家上屋敷の跡地、赤門とされているのは「御守殿門」のことです。「朱雀門」を「御守殿門」としたのには、理由があります。

 

 本家の中国でも、「丹」、即ち「水銀」が用いられる門は「朱戸」「朱家」とされ、天子から許された名門だけでした。前田家は、徳川将軍家から娘を嫁にもらった時に、「朱塗りの門」を許されたとのことで、やはり江戸時代からも目立ったようです。