ヌクレオチドは「5炭糖」と「四つの塩基」が結合したものです。更にこれに「リン酸」が結合したものがヌクレオチドになります。
ヌクレオチドがいくつも重なって、二重螺旋状に巻かれたものがDNAです。
糖がリボースのものは、ヌクレオチドが重合しても一本鎖のままで、RNAとなります。
アデニンとチミン(或いはウラシル)、グアニンとシトシンは、それぞれ結合しやすい・・・塩基の相補性・・・の関係にあります。
二重の螺旋構造は、一本のヌクレオチドのポリマーが、それぞれ相補性によって、もう一本鏡に写し出されたように塩基を並べることで、すぐ作られます。
また、
アデノシン3リン酸は「ATP」と呼ばれ、代謝に不可欠な物質です。
アデノシンにリン酸が3個結合した構造をしています。
エネルギー運搬体として適しているのは、高エネルギー・リン酸を結合しているからで、リン酸を結合している「のり」の部分にエネルギーが詰め込まれていると想像して下さい。(高エネルギーリン酸結合)運搬先で、リン酸を切離すことによって、必要な場所にエネルギーを送ることができるのです。
このように、リン酸には、エネルギーの媒介としての働きもあります。