光合成反応の最終産物は、反応式の両辺から6H2Oを引いて炭水化物(CH2O)nで表されますが、反応式としては、下記のように (C6H12O6)であり、ブドウ糖(グルコース)と呼ばれているものです。
6CO2 + 12H2O + 光励起エネルギーe ⇒ C6H12O6 + 6H2O + 6O2 |
葉緑体のチラコイド膜に酵素複合体が並んでいて、光があたると中にあるクロロフィルから電子が飛び出し、電子伝達が始まります。電子伝達過程でH+がストロマからチラコイド内腔へ汲みだされ、形成されたH+の濃度勾配を解消しようとATP合成酵素内を通り抜けてストロマに戻るのと共役してADPからATPが合成されます。NADP+が電子とH+を受け取って、NADPHになります。
ATPとNADPHはカルビン・ベンソン回路で駆動源として利用され、CO2の3分子の炭素からグリセルアルデヒド-3-リン酸が合成されます。これがフルクトース-6-リン酸へ変換されて「糖新生経路」に入り、多糖(デンプンやフルクタンなど)になります。また、解糖系ではATP合成のエネルギー源となります。