グリーンキーパーの皆様やグランドキーパーの皆様と、共に歩んで半世紀近くなりました。共に悩み、共に対応し、共に解決をはかって来ました。

こんなものを作ったら役に立つ、こんなものを作ってほしい、というご提案を戴き、試作品を持って現場で使って頂き、改良を重ねるということを繰り返して来ました。

土壌改良資材、土壌の微生物改善資材、醗酵原液資材、拮抗微生物資材、・・・・ミミズ対策、モグラ対策、池の水の浄化、キノコ対策、芝おさ象虫対策、松枯れ対策、霜対策、スズメノカタビラ対策・・・・様々な問題提起が繰り返されて来ました。

そして現在も引き続き、鋭意、研究を進めております。

 

永続可能な循環型の芝草の管理(メンテナンス)を志向して、自然発酵による「醗酵原液」の製品開発、そして「微生物資材」へと研究が進み、更に微生物の効力の根源は、微生物の分泌する「酵素」へとたどりつき、酵素の働きを補う「補酵素」の開発へと歩を進めて来ました。

 

「酵素」や「補酵素」は、生き物ではありません。世界中、どこに行っても「一定の効果」が得られやすいのです。農薬などとの兼ね合いもしやすく「ハンドリング」の良い資材開発となりました。

しかしこの間に、世の中は猛烈な勢いで変化を遂げて来ました。

更に更に、ここ数年で更に、劇的な変化を遂げようとしています。

取り分けて、人件費の高騰と、作業する人の不足で芝草の管理(メンテナンス)の資材にも方法にも大きな変革の波が押し寄せて来ています。

 

この先は、「自動管理システム」や「ロボットによる管理」の時代に突入しそうです。

管理システムにも「人工頭脳」が導入され、次世代型のシークエンサーの導入により、遺伝子工学的に芝草の改良、または「遺伝子組換え型芝草」の導入になって行く可能性もあります。

どのような時代になっても、「植物と人間」「植物と自然環境」の関係は、永続可能な循環型の管理方法(バイオメンテナンス)でなければなりません。

この方法が、「引継がれ、発展されること」を願っております。