以前のコラムで紹介しましたように、漢方薬の成分中の「精油」だけ取出しても膨大な研究量となってしまいます。

代表的な「精油」成分10種類の中の、「炭化水素類」、その中の「セスキテルペン炭化水素類」だけでも膨大です。参考に、下記に分類表をまとめてみました。

 

代表的なセスキテルペン精油分類表

 

植物名 主要成分(含有率 %) おもな人体への作用
イランイラン ゲルマクレンD 20 リラックス
サンダルウッド α-サンタロール 50 強心
生姜 シンギベレン 34 循環促進
シダーウッド バージニア セドロール 32 鎮静、静脈強化
シダーウッド アトラス β-ヒマカレン 45 循環代謝の刺激
ジャーマン カモミール ビザボロールオキシドA 31 抗炎症、抗アレルギー
タバナ ダバノン 38 粘液溶解
パチュリ バチュロール 42 血管強化
ヴェチヴァー ヴェチヴェロール 50 循環強化
ミルラ リンデステレン 38 抗炎症
スパイクナード カラレン 41 鎮静
キャロットシード カロトール 50 強肝

 

この他様々な精油があります。ウィルスに効果があるもの、細菌や黄色ブドウ球菌に効果があるもの、カンジダや白癬菌、またはアスペルギルスに効果があるもの、更に家バエを寄せ付けるもの、花粉の発芽を抑制するもの、香りに関係したもの・・・・・研究したら尽きないほどのものがあります。

是非、これからの若い世代に研究してもらいたい分野の一つであります。