酵素の次に、「補酵素」と呼ばれる存在をみていきます。
「補酵素」は、少し前までは「助酵素」と呼ばれていましたが、「酵素」を助ける蛋白質以外の物質を指しています。「酵素」にくっ付いたり、離れたり、或いは一体化してそのまま酵素の一部として存在したり、或いは「離れた場所」から応援していたり様々な形式で存在する為に、「補酵素」と呼ばれるようになりました。
補因子、補欠分子と分けて呼ばれることもありますし、金属酵素と結合した形で呼ばれることもあります。
中でも、ビタミンB群と呼ばれていたものは、働きとしては「補酵素」の働きです。
また、必須微量要素と呼ばれていた「金属イオン」は、酵素活性の中心に存在するものが多く、酸化還元酵素は、ヘムa、ヘムb、シロヘムや、鉄・硫黄クラスターとしての「鉄イオン」を含むものが多いのです。
植物の光合成で使われる葉緑素の生成と呼吸回路で新陳代謝に「鉄イオン」が様々な酵素に関わっているのです。