自然循環型社会の創生を目指して グリーンキーパー様の痒いところに手が届くサービスを

アサヒカワ株式会社

変化の激しい時代だからこそ、
ニッチな商品を手がけていきたい

アサヒカワ株式会社
代表取締役 二枝茂広

members01_01アサヒカワ株式会社は岡山県で建設や土木を手がける会社で創業は1927年、株式会社組織に変更されたのが1950年でこの業界では老舗と言われる存在です。当代の二枝茂広社長は二代目ですが、入社後は環境関連の商品や芝草関連資材の販売を拡大するなど、新たな事業展開をはかってきました。
大学時代から微生物に興味をもち研究を重ねたという二枝社長。現在扱っている商品もすべて微生物が関係したものばかりです。大きなものでは微生物を用いた脱臭プラント工事や、排水処理プラントの設計・施工を手がけていらっしゃいます。
微生物の代謝機能を利用して脱臭や水質浄化を行うバイオ装置は地球環境にもやさしい装置ですが、反面、生物を用いる難しさが常について回ります。ほんの少しの油断で微生物がすべて死んでしまったり、温度が適切でないと活性化されなかったりします。二枝社長は学生時代はもとより、アサヒカワ入社後も微生物に関する研究を地道に重ね、実績を積んで、お客様より絶大な信頼を寄せられるようになりました。
北里大特別栄誉教授大村智氏が2015年にノーベル医学生理学賞を受賞したことでゴルフ場の土が大変話題になりましたが、二枝社長もゴルフ場の土は特殊な微生物の宝庫だとおっしゃいます。現在のゴルフ場は糸状菌が増えており、実験対象として非常に興味深い状態だそうです。
微生物には尽きせぬ魅力がありますが、個々の性質を見極めるのは非常に根気のいる仕事で、時間をかけないと良い商品は生まれない、とおっしゃいます。
members01_02二枝社長が新たな商品販売を展開するきっかけとなった経験がピートモスです。今でこそ土壌改良剤として広く利用されていますが、同社が取り扱うようになった20年前にはほとんど知られていなかったとか。
ピートモスは苔類を素材としているため、土に混ぜると保水性が高くなり、混ぜた土を酸性にする強酸性の特質を備えています。通気性、保水性、保肥性を高め、各種資材と組み合わせて使用することでバランスの良い用土ができるのです。腐葉土などにくらべ清潔・軽量なので、種まきの用土としても使われています。
たまたま取引のある商社からピートモスに関する問い合わせがあり、その使い方などをレクチャーしたのが縁で、同社でも販売を手がけるようになったとのこと。
多方面から情報を入手する努力を怠らず、常に新しい商品展開を取り入れることで事業の活性化をはかってきた二枝社長。根底にはいつもチャレンジ精神がありました。それはプライベートでも同じで、趣味は狩猟。モンゴルやロシアのサハリンへも出かけられるそうです。クマやイノシシ、シカが主なターゲットですが、ライフル銃の弾丸を手作りするというのが二枝社長のこだわり。銃の性質にあった弾丸でないと思ったような弾道を描かないのだそうです。
仕事でも趣味でも工夫を重ねる二枝社長ですが、今後の事業でも挑戦者の気概は失いたくないとおっしゃいます。現代は商品ニーズが変化しやすく、売れ筋の変動が激しい時代。その中で二枝社長が狙うのはニッチなニーズに応える商品です。TPPが合意され、これからますます産業構造が変化していく中、隙間産業の多様性や面白さが際立ってくるのではないかと推測されています。
現在は情報収集に努めながら、何か興味を引くものがあったら前向きに取り組みたいとおっしゃいます。きっと遠くない将来、アサヒカワの新たな看板商品が生まれるに違いありません。

アサヒカワ株式会社

〒709-2331
岡山県加賀群吉備中央町下加茂88
TEL:0867-34-0088
創業:1927年
事業内容:環境商品の販売/ゴルフ場向け芝草管理資材販売/脱臭プラント工事/排水処理プラント設計・施工/土木建築設計・施工

お気軽にお問い合わせください。

Copyright © バイオビジネス普及会 All Rights Reserved.