会員の皆様より、サイト更新が少ない、というお叱りを受けました。
逆に、注目していただいていることは嬉しいことでもあり、今後は1~2週間の間隔でコラムやトップページを更新していく予定です。宜しくお願い申し上げます。

まずその第一弾として、芝管理のヒントや考え方をコラムに限定することなく、トップページでも公開していくこととします。
今回は「芝草の管理とグリーン管理の違い」と題して森直博氏の見解を掲載します。

「芝草の管理とグリーン管理の違い」

最近、結果だけを性急に求めすぎた極端な理論が目に付きます。
それが、「コアリング」はいらない、「目砂は不要」といった類の理論です。
確かに「芝草の管理」には、不要なのですが、ゴルフ場もサッカー場も「芝草」ではなく、「競技用の芝草」なのです。・・・要するに「スポーツターフ」なのであります。・・・
極めて、人工的に「美しさ」「状態の良さ」を求められているのです。

ほっておいて、伸び放題に伸ばした「天然芝草」には、アントシア(ニ)ンの発生も未分解サッチの問題も発生しません。刈り込みも無く、肥料の施肥も無く、自然だからです。
そこで、客数が減って来る時代には、必ず「経費削減論」が出てくるものなのです。
「金額」だけを見て、「予算を減らせ」「機械は買わない」「人を減らせ」「不要な物を買わない」「自然でできるものは自然で良い」といった風潮が生まれるのです。

ちょうど、「値引きすれば、客が増える」といった理論に似ています。その場しのぎの理論です。将来の展望も、理想やビジョンなどありません。

それから多いのが、「結果だけ真似る」といった類の理論です。その「経過と過程」が大切な要素であることを無視して、真似るのです。
例えば、「セルラーゼ配合」とか「腐植酸の施用」とか「放線菌の施肥」等々なども、結果だけを真似た意味不明の製品です。これを使わされる人達も、結果だけを求めさせられた性急な人達です。

じっくりと、「本物を作る」、「本物を育てる」という日本独特な良さが失われて行きつつあります。大変に残念なことです。
ところが、文化の浅い、歴史の無いアメリカや中国では、逆の風潮が生まれつつあります。
日本の「伝統文化を見習おう」「伝統文化品を手に入れよう」、外国の若い人達が、こうした物に価値を見出して来ているのです。

私達「バイオビジネス普及会」の仲間は、一貫して「本物を作る」「本物を育てる」といった観点から、どうして「セルラーゼ配合」とか「腐植酸の施用」とか「放線菌の施肥」などが過程や経過を無視したものなのか、毎日のように説明して歩いているのです。

グリーキーパー様のお悩みにもきちんと耳を傾けてまいります。
ご相談などございましたら遠慮なく問い合わせフォームより質問をお寄せください。

なお、会員限定ページに「セルラーゼ配合製品に関する記事(PDF)」を掲載しておきます。