さて、「バイオメンテナンスの基礎」の最終回です。
今日は、身近な補酵素に関してお話します。テレビショッピングや薬局でよく見かけるようになった補酵素です。

コエンザイムQ10
「ユビキノン」のことを指しています。カロリーを燃やしてエネルギーを作り出す酵素を助けます。脂肪にして体内に蓄えることを妨げるので、メタポリック症候群の対策サプリメントとして注目を集めたのです。加齢とともに体内生産力の低下する補酵素であり、外からの補給が求められるのです。ビタミンEを補強、免疫機能の向上、血糖値の低下、心筋症、高血圧の予防等々の働きもあり、注目度No1です。

α-リポ酸
抗酸化酵素のグルタチオンペルオキシラーゼ、及び前述のコエンザイムQ10、β-カロテンなどの働きを増強する補酵素です。

脳の栄養補給路のBBB(血液脳関門)を通過できる数少ない物質の一つで、老化防止には決定的に重要な補酵素です。免疫機能を助け、肌の老化防止には必要な成分です。

また、糖の取込みを促進し、インシュリン抵抗を減らすので、糖尿病性の白内症、糖尿病性の神経障害の治療に使われています。

補酵素Ⅰ
NADHのことで、神経伝達物質のドーバミン、ノルアドレナリン、セロトニンなどの生成を促します。このため集中力や記憶力を向上させるので、頭の良くなる補酵素として一躍、注目を集めているのです。

ついでに、酵素について、酵素前の前駆物質を「プロ酵素」、酵素中の蛋白質部分を「アポ酵素」、非蛋白部分は「補酵素」と呼ばれています。アポ酵素と補酵素を結合したものは「ホロ酵素」と呼ばれています。

さて、次回からはどんなテーマでお話しするか未定ですが、ご期待ください。