経済発展の根幹となる「エネルギー政策」は、先進諸国の競争の的となっています。石油や石炭や原子力発電に頼らない「自然エネルギーの利用」をはじめ、「人工光合成」や「有機LED」や「反重力装置」の研究も進んでいます。

エネルギーの貯蔵方法、エネルギーの転換方法は、物質世界の根本原理の応用であり、物質世界の存在そのものなのです。

 

エネルギー不変の法則は、全体としてのエネルギー自体は変化がない、減りも増えもしないということになっています。

光エネルギー、電磁波エネルギー、電気エネルギー、熱エネルギー、力学的エネルギーは、それぞれ「変換できる」ということになっています。

良く例として使われるのが、「化石燃料」から燃焼による「熱エネルギー」により、水を蒸気に変えタービンを回して「運動エネルギー」を「電気エネルギー」に変換する火力発電です。次々とエネルギーの変換が行われているのです。

但し、ここで使われている「化石燃料」は、再生に非常に時間がかかることなのです。全ての化石燃料は最低でも数億年かけて生成されたものなのです。

 

植物が太陽エネルギーを変換する試験は、簡単なもので試してみることが出来ます。

睡蓮鉢に蓮と睡蓮を比較して植えれば、試験できます。

睡蓮は、水面上に葉を広げますが、蓮は水面よりはるか上の方で葉を広げます。

この結果、真夏の猛暑の中で、水温の上昇の比較を見れば、一目瞭然です。

睡蓮鉢の中の水温の上昇は微増ですが、蓮鉢の中の水温は急上昇しています。もし、小さな魚を飼っていたら、蓮鉢の中の魚は死んでしまいます。睡蓮鉢の中の魚は生きています。

この違いこそ、植物の「光転換」「熱転換」の装置と関係しています。

水面上に葉を浮かせて繁茂している睡蓮は、完全に光を遮断し、光エネルギーを吸収していることになります。一方の蓮の葉は、水面よりかなり上の空間に葉を広げていて、鉢の中の水には光エネルギーが沢山吸収されて行きます。

 

鉢の中の水量と、温度変化には驚かされます。想っている以上に「睡蓮の葉による光熱エネルギーの吸収が大きい」のです。

このことは、地表を覆って繁茂する芝草にも共通するのです。