ウィルスは、生物か生物ではないのか長い間、論争になって来ています。
ウィルスは、自身では代謝も増殖もしていないのです。他の生物のDNA或いはRNAをハイジャックして、その細胞を使って代謝や増殖を可能にしているのです。ですから、ウィルス自体は、生きているのか死んでいるのか判然としていないのです。
ウィルス自体が、単独で増殖できないので、培養することもできません。
このような論争の中、2013年に「巨大ウィルス」が発見されたのです。
「巨大ウィルス」は「パンドラウィルス」と命名されました。パンドラの箱を開けたのです。
「パンドラウィルス・サリヌス」「パンドラウィルス・ドゥルキス」という2種が学名となっています。
どちらも、アメーバーに寄生していました。
巨大ウィルスは、とにかく大きいのです。
ウィルス | ワクシニア
ウィルス |
アデノ
ウィルス |
HIV
ウィルス |
ポリオ
ウィルス |
インフルエンザウィルス |
粒子直径 | 270~370nm | 70~100nm | 約100nm | 約30nm | 約100nm |
疾病 | 痘瘡ワクチン | 呼吸器疾患 | エイズ | 小児麻痺 | インフルエンザ |
これ等のウィルスに比較して、粒子直径が1000nmもあるのです。10倍以上です。
細菌のサイズとオーバーラップして、小さな細菌よりも大きいのです。
更に、遺伝子数も大変に多いのです。