様々なタイプの「次世代シークエンサー」により、人間をはじめとして地球上の生き物、全ての「生命の設計図」が解読されて来ています。

そして、「塩基配列(ゲノム)」の持つ意味を解釈(アノテーション)しようとする試みが為されています。どの領域が、どのような機能を持つのか、代謝やシグナル伝達などの分子間のネットワークに関する情報を統合したテーターベース作り、蓄積されたデーターを有効に使う統一化された語彙や認識の世界基準作りが進められています。

そこで分かって来たことが「生命の設計図」があっても、それを動かすことができるのには「酵素」と「補酵素」の助けが必要であるということです。

人工的に「生命の設計図」どおりに構築したものでは、「生命を宿さない」のです。「酵素」と「補酵素」の助けが必要なのです。スイッチの入ったゲノムと、スイッチが入ってないゲノムとがあるのです。

 

まずは、生きていない生命である「人工ウィルス」の作成です。次が「人工細菌」の作成です。既に、2010年にはアメリカのメリーランド州にあるクレイグ・ベンダー研究所のベンダー博士がマイコプラズマの一種のゲノム約100万塩基対のDNAを人工合成し、別種のマイコプラズマに導入して、分裂、増殖させることに成功しています。

人工ゲノムを使って、iPS細胞などに導入すれば、全人類の再生医療に応用できる可能性があるのです。

 

こうして、地球人類は「地球人類の生命の設計図を作成した」未来人類の域に近づきつつあるのです。・・・生命に設計図があり、塩基配列(ゲノム)が暗号化されているということは、何を意味しているのでしょうか ?・・・