被子植物 芝草 偽菌類(ピシウム) 菌類 細菌
セルロース

ヘミセルロース

(グルコマンナン)

(アラビノキシラン)

キシログリカン

ペクチン

セルロース

ヘミセルロース

(キシラン)

(グルクロノアラビノシラン)

1,3-1,4-β-D-グルカン

セルロース

 

グルコース

キチン

ガラクトース

マンノース

 

ペプチドグリカン

 

地球全体の自然循環系を考えると、海域が70%であり陸上の植物だけを考えていたのでは誤ったものになってしまいます。炭素循環の生態系にも誤りが出て来ます。CO2濃度も海水への溶存量とその調整が海洋植物を抜いては語れません。

近年になって、やっと深海への有機物流量や深海での微生物分布の調査が開始されています。深海海底での炭素固定や有機物分解について様々なレポートが寄せられ始めました。

 

上記の比較表には「藻類」が載っていません。それは大部分の藻類が異なる種類の「外被」を有して細胞を外界から守っているからです。

珪藻類 ハプト藻 渦鞭毛藻 ユーグレナ
ケイ酸質の外被 石灰質の外被 セルロースの外被 蛋白・鉄・マンガン

 

緑藻、褐藻、紅藻とも細胞壁を持っています。しかしその構成成分は様々なのです。これらの藻類の産出するセルロースは、陸上植物よりも多いのだろうが、ほとんど人類に利用されていません。緑藻、褐藻、紅藻によってセルロースの結晶化機構が異なり、セルロースミクロフィブリルの大きさや形状が異なっています。

 

これらの有機物の分解は、海中や海底で行われます。

好気的微生物と嫌気的微生物とでは、分解速度が約20倍異なります。

これらの分解には亜硝酸酸化菌のNitrospinae門の微生物や、亜硝酸酸化菌へ亜硝酸を供給するアンモニア酸化アーキアのThaumarchaeota門の微生物などが候補としてあがっていますが、これからの研究調査が待たれるところです。