一口に「100倍」とか「1000倍」と言っても、目に見えない世界のことは、理解しにくいのですが、これを拡大して考えると、その大きさの違いに驚天動地の思いがします。
一般的な顕微鏡で見えるのは、「真菌類」です。一般的な「光学顕微鏡」の倍率は800~1000倍が限界です。これだと、「細菌」は見えても、どのような「細菌」なのか、判然としないのです。まして、ウィルスは分からないのです。見えないのです。
電子顕微鏡を使って、初めて「細菌の種類」や「ウィルス」が確認できるのです。
口蹄疫のウィルスは21~24nm、インフルエンザウィルスは80~120nmで4倍の大きさです。「細菌」は、1~5μmですから、50倍~240倍くらいになります。更に「真菌」の中でも菌糸を出していない状態の「酵母」ですら、250倍~3500倍になります。菌糸を出している状態の「カビ」は肉眼でも見えるようになります。更に、担子菌が担子、即ち子実体を作ったものが「キノコ」なのです。子実体を作らない「カビ」も「キノコ」も「麹菌」も「酵母」も「真菌」の仲間なのです。