「鰻(うなぎ)の蒲焼(かばやき)」は、どうして「蒲焼」なのだろうか?
実は、「蒲(がま)の穂(ほ)」と関係があるのです。
「因幡(いなば)の白(しろ)兎(うさぎ)」の童話に出て来る「蒲(がま)の穂綿(ほわた)」です。
この形に似て、スケソウダラ、イトヨリ、ハモ、ムツ、ベラ、イトヨリなどの「白身の魚を練り物」として、竹の棒の先に筒状に巻き付けて「蒲鉾(かまぼこ)」が出来ました。いかにも、「蒲の穂」に似ていたのです。言い易いように「ガマ」が「カマ」になったのです。
うなぎの血液は毒です。血抜きをして、晒さないと生食は危険です。そこで、串焼きにしていましたが、筒切りにしたものを焼いて食べるようになりました。この姿が「蒲の穂」に似ていました。それで「蒲焼(かばやき)」と言ったのです。
蒲鉾も蒲焼も「蒲の穂綿」に似ているところから命名されていたのですよ。