風邪の症候群と「インフルエンザ」と「新型コロナウィルス」と何が違うの?
聞かれても即答できません。・・・・
そこで、以下に表を作成してみました。
インフルエンザウィルス | 新型コロナウィルス |
A型、B型、C型
この内C型の多くは動物のみ感染 |
L亜型、S亜型 |
ウィルスの表面に
①「赤血球凝集素」(ヘマグルチニン・・・HA16種) ②ノイラミニターゼ・・・NA9種 の2種類のトゲ状突起あり。 |
粒子表面に特徴的な約20nmの王冠様(コロナ)突起(スパイク)を持つ(xy)。
連鎖するSNPsのコドンがコードするロイシン(L型)、セリン(S型)があり、悪性度が低いS型から高いL型に変異 |
A型・・・①香港型、②ソビエト型
B型・・・③今年アメリカで流行 |
L亜型・・ヘビを媒介?
S亜型・・ハナコウモリを媒介? |
A型は原因となる抗原性が小さく、変化しながら毎年世界中の人の間で流行。
38℃以上の高熱、悪寒、間接筋肉痛あり。 B型は変化しにくく、数年おきに猛威。 症状が重篤。 C型は感染したとしても軽症。 |
感染者は、風邪の症状が出ないのに、他人に感染する力がある。潜伏期間5日程度、38℃以上の高熱が続き、頭痛、関節痛、筋肉痛、そして咽喉の痛み、鼻水、咳が出て肺炎に至る。 |
コロナウィルスはニドウィルス目に属し、mRNAの構造に特徴があり、ゲノム3’末端から異なる長さのmRNAを持っている。この3’co-terminal nested setからNido(ニド)ウィルス目と呼ばれているのです。
現在、α、β、γの3属に分類され、亜科30kb、トロウィルス約25kb、アルテリウィルス15kb鎖で巨大エンベローブを持つRNAウィルスです。
インフルエンザウィルスの薬は、ウィルスの表面にある①赤血球凝集素、②ノイラミニターゼのどちらかを阻害する薬です。