センチューで癌を発見するという装置が話題になっています。あちこちのテレビニュースや週刊誌で紹介されています。

それもそのはず、日本人の3人に1人は、癌で死んでいるし、「早期発見」が唯一の癌治療の要であるからです。

それが、献血もしないで「尿一滴」、しかも「数百円」で、「ステージ0」から判明できるというのです。「発見率97%」だそうです。・・・本当かいな ??? ・・・

 

佐賀県の伊万里有田共立病院の園田英人外科部長と九州大学院生物科学部の廣津宗亮助教との共同研究で発足したHIROTSUバイオサイエンス社に日立製作所が装置の実用化に共同の名乗りを挙げたのです。

 

園田英人教授は、「癌の探知犬」の研究をし、胃癌の患者の胃に「アニキサス」という線虫が食いついているのを発見していて、一方、廣津宗亮助教は「線虫が癌遺伝子Ras蛋白質に反応する」という論文を「ネイチャー」に掲載していたことで、両者が結びついたのです。

 

仕組みは「癌患者の尿臭」を「餌の臭い」と勘違いして「線虫が集まる」のだそうです。

健康な人の尿には、決して集まらないのだそうです。腹が減った線虫ならは、即座に集まって来るそうです。ほんの数分で、しかも発症していない未発癌患者の尿も検知するのだそうです。2015年3月のアメリカのオンライン科学誌「PLO SONE」に掲載され、11月に「日本味と匂学会」・国際シンポジウムで発表され、その後、共同研究に名乗りを挙げていた、日立製作所が「線虫・癌自動解析装置」を2017年4月に発表したのです。

 

センチューの種類は、細菌類を食べる「食菌性線虫」の「カエノラブディティス・エレガンス」。寒天培地に増殖した大腸菌を餌として繁殖します。堆肥などからも採取されるそうです。

 

雌雄同体成虫の体細胞が959個、神経、筋肉、消化管、表皮、生殖巣を持っていて、体の半分以上が生殖系細胞とのことです。増殖に手間がかからないそうです。