バイオビジネス普及会は「微生物の力を活用しての芝草管理」を普及、実践している組織で、これにより無農薬無施肥を目指した「自然循環型の芝草管理」を実現することを目標としています
これから数回のブログで「バイオメンテナンス」とはいかなるものかのお話をしていくことにします。
第1回目は「バイオメンテナンスの基礎知識」と題してお話しましょう。
この世の中は、「菌」の巣窟です。「菌類」「細菌類」「ウィルス」、これらは、地球上に、あらゆる場所に満ち満ちています。もともと、植物や動物が出現する前より、地球上に満ち満ちていました。こうした微生物の力で、微生物の助けを借りて、微生物と共存することで、植物も動物も生命を得ているのです。
そして、私たちの生物の進化には、これらの微生物の影響が欠かせない存在なのです。このことが、「バイオメンテナンス」を行う上で、最も欠かせない「基礎知識」なのです。「微生物の力を利用」「微生物の出す酵素を活用」「酵素を補う補酵素」これらの知識が必要なのです。
人体には、自己の細胞より多い数の微生物が棲息していると言われています。(体重60Kg程度の人なら約60兆個の細胞、そして60兆個以上の微生物がいると言われています。)そして、多くの微生物は無害なのです。ウィルスでさえ、病害性を持つものは少ないのです。更に、微生物には「悪玉」も「善玉」もいないのです。人間にとっ「都合が良いか悪いか」という問題にすぎません。
やや古い記事ではありますが、2009年6月28日の讀賣新聞19面「くらしと教育」のページに、アメリカの国立人ゲノム研究所の調査で、人の皮膚から205属、約1000種の「細菌」を確認という記事が掲載されていました。
205属、約1000種、約60兆の「細菌」が人に同居ということでしょう。
まさに、微生物にとっては、人体は「地球規模」の住処ということになります。身体の部位によって、様々な菌が棲息しているのです。まるで、地球上でも地域によって生物が異なるのに似た様装を呈しているのです。
皮膚の細菌には、古い細胞や皮脂を食べたり、他の病原菌を撃退したりする人にとっては善玉菌も含まれています。ですから、細菌の棲息状況に異変が生じると、人の皮膚の健康状態にも影響が考えられるのです。
第2回目は「バイオメンテナンスの根幹」と題してお送りする予定です。
お楽しみに。