補酵素として働いているビタミンは、多くが水溶性ビタミンで、脂溶性ビタミンでは、ビタミンKが補酵素です。
即ち、ビタミンBの系統(ビタミンB1,B2,・・B6.・・B12、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチン)とビタミンCとビタミンKが補酵素です。
受容体に結合して、ホルモンのような働きをするのが、脂溶性ビタミンです。ビタミンA、ビタミンD、ビタミンEです。そして、ビタミンKは補酵素の働きをしますが、ホルモンのような働きもするのです。
補酵素の全てがビタミンかというと、違います。イコールではないのです。
ビタミンの全てが補酵素かというと、違います。イコールではないのです。
上述のパントテン酸は補酵素A、ビオチンは補酵素R、葉酸は補酵素F、ビタミンB12は補酵素B12と呼ばれています。ビタミンB1はTPPの補酵素、ビタミンB2はFAD, FMNの補酵素、ビタミンB6はPALP, PLPの補酵素、ナイアシンはNAD,NADPの補酵素として働いています。
しかし、補酵素のATPやUDPGなどは、ビタミンではありません。
従って、ビタミンDは補酵素ではありません。ビタミンDは、食品からの摂取だけでなく、体内でも合成されています。ですから、ビタミンの定義からは外れています。但し、体内の合成には紫外線が必要となります。食品からの摂取には紫外線は関係ありません。
ビタミンDは、肝臓で25位、腎臓で1α位の二カ所が水酸化されて、初めて活性化します。肝臓と腎臓の助けがないと働かないのです。
活性化されたビタミンD3は、ホルモンのように骨や内臓の受容体にくっついて働くのです。体内のカルシウム量の調整、腸菅からのカルシウム吸収の助けをしています。ですから、ビタミンDが不足すると、骨粗鬆症にかかりやすくなるのです。また、筋肉との関係もあり、転倒しやすくなります。
日本では、50歳以上の人の25%~50%がビタミンD不足と言われています。
牛乳、小魚、海草などの摂取、ビタミンD剤の摂取、日光浴が大切です。