唾液の分泌が少なくなったり、噛合せが悪く口を開けていると口内菌叢に影響が出ます。また、口臭の原因になる代表的な口中の菌類には、歯周病菌や歯槽膿漏菌がいます。

 何事も、原因が何かを確かめないと、的確な対策が立てられません。

 

 唾液の分泌が少なくなっているのなら、ガムや仁丹や水分補給も効果的です。

 口を開けて寝ているのなら、歯科医に相談するのが、最初の対策です。また、口臭外来を設けている病院も多くあります。

 消化器の不具合からの口臭なら、胃腸の働きを改善することが必要です。

 

 三度三度の食後の歯磨き、まめな嗽、水分補給などでも効果が無いならば、口中の殺菌方法として、カテキン製剤やイソジン嗽薬、クロルヘキシジン製剤のリステリンなどでの嗽、または殺菌トローチ、ドミフェン臭化物のオラドールトローチなどの使用などがあります。また、口中を酸性にしない乳酸菌製剤などを試してみることも一つの方法です。Lactbacillus saliva TI2711  という乳酸菌を使った製剤が「スーパークリニッシュ」という名前で販売されています。

 最近の治療法として「パーフェクトペリオ治療」というのがあります。これは、「次亜塩素酸」と「炭酸水素ナトリウム」の電解水で嗽する治療法です。(200ppm1,000ppm飲用不可)二酸化炭素水やオゾン水などに比べて安全で効果があるとのことです。また、森永乳業より「微酸性電解水ピュアスター ミュークリーン」という装置を販売しています。

 

 虫歯菌・・・Streptococcus mutans,  Streptcoccus sobrinus  グラム陽性菌

で通性嫌気性の連鎖球菌の一種。真正細菌(バクテリア)門、バシラス網、ラクシバシラス目、ストレプトコッカス科、連鎖球菌属、ミュータンス菌種。

 歯周病菌・・口中には、500種類以上の細菌が住んでいるといわれています。この中で歯周病を引起す代表的な原因菌は、Porphyromonas gingivalis, Treponema denticoa, Tnaaerella forsythia です。

       歯周病が進むと歯槽膿漏になります。