芝草の公園、競技場で発生するフェアリーリングには、代表的なキノコとしてシバフタケ、コムラサキシメジ、チビホコリダケ、ヒダホコリタケが知られています。

この四種に関して、抑制剤の効力が効き難いものと効きやすいものとがあります。

また、発生時期の土壌の成分やpHにも差異があります。

 

この四種は、菌界、担子菌門、真正担子菌網、ハラタケ目までは同じです。

シバフタケはホウライタケ科ホウライタケ属シバフタケ種です。

コムラサキシメジは、キシメジ科、ムラサキシメジ属、コムラサキシメジ種です。

ホコリタケは、ハラタケ科、ホコリタケ属、チビホコリダケ種とヒダホコリダケ種です。

 

ついでに、食用用として栽培されている四種についても、ハラタケ目までは同じです

エノキタケは、タマバリタケ科、エノキタケ属、エノキタケ種です。

シイタケは、ホウライタケ科、シイタケ属、シイタケ種です。

ヒラタケは、ヒラタケ科、ヒラタケ属、ヒラタケ種です。

マッシュルームは、ハラタケ科、ハラタケ属、ツクリタケ種です。

 

界、門、網、目、の次の科まで同じだとかなり似て来ます。

ホウライタケ科は、シイタケとシバフタケです。

ハラタケ科は、マッシュルームとホコリタケです。

形も似ていますね。・・・・・人工栽培の方法が、生育促進と反対の、生育抑制に参考になります。・・・・・同じような料理にも使えます。(但し、シバフタケに似ているキコガサタケはアマトキシンを含む毒キノコで、幻覚作用があるから食べられません。)

 

グリーン上に出現したフェアリーリングのうち、コムラサキシメジやホコリタケは防除回数が少なくても抑制しやすいのですが、シバフタケはしつこく防除しないとなかなか回復しません。数倍の手数がかかります。

 

猛暑に向かって旺盛に、一日で沢山出現するのがホコリタケです。目に付きやすく、効果も分かり易いので、営業するのには安易です。しかし、シバフタケは、猛暑の期間はなりを潜めていますが、その前後の長期間にわたり出現し、徹底防除をしないと、なかなか収まりませんので、シバフタケには最初から気を引き締めて取り組んで下さい。