ホコリタケ

別名「キツネノチャブクロ」、ゴルフボールに見立てて打つと、中から粉が舞い散ります。この粉は「キノコの胞子」です。種をまき散らすようなものです。

猛暑に強いため、真夏から秋にかけて目立ちます。

 

江戸時代以前より、漢方薬「馬勃(ばぼつ)」として知られていました。西洋では民間薬の「止血剤」として用いられて来ましたが、日本では、咽頭炎、扁桃腺炎、鼻血の止血、消化器官の止血、痰咳時の止血などに用いられて来ました。

 

名前の由来どおりに、馬の糞に発生するので、馬糞を培地とすると良く発生します。

馬糞は、牛糞や鶏糞などに比べて、草類が未熟消化で排出される為です。

ゴルフ場やサッカー場で、未分解サッチが多いと発生しやすいのも、同じ理由です

 

成分組成は、乾燥重量100gあたり、炭水化物が42g、蛋白質が44.9g、脂肪が10.6g程度です。

蛋白質含量が高いということは、チッソ肥料(尿素など)が効いているということです。

光が必要なく、高温でも生育します。大豆レシチンやトレハロースを与えると生育が良くなります。土壌pHは、7.8~8.2程度の範囲が生育しやすいようです。

 

シバフタケ

シイタケ栽培には、培地に木材質基材が85~90%必要です。

光が必要で、100~300Lxの光量が望ましいようです。

水分量は58~62%、温度は10℃~25℃で、それ以上の猛暑になると生育が悪くなります。また、二酸化炭素が多くなると生育が悪くなります。

酸性土壌(pH3.5)を好みますので、土壌改良剤として(酸性)ピートモスなどが混入していると、全体に深く菌糸が蔓延することになります。

 

 

ホコリタケもシバフタケも、殺菌剤を使用すると、しばらくして猛増殖して行きます。

 マッシュルームもシイタケの栽培も殺菌が第一なのです。雑菌が入ると栽培できなくなるのです。

 ゴルフ場やサッカー場の芝草管理に通ずるものがありますね。