1ヶ月ぶりのご無沙汰です。
強い台風18号は、13日正午現在、宮古島地方を暴風域に巻き込みながら、北西へ進んでいます。この台風は東シナ海を北上した後、15日(金)頃から「く」の字を描くように急カーブし、16日(土)からの三連休に日本列島を縦断する可能性が出てきました。
今回は「台風や大雨と地震の関係」を見てみたいと思います。果たして因果関係は存在するのでしょうか?

台風・大雨と地震の関係
歴史上、地震の前後の大雨や台風は、人々に「天変地異」という意識を生じさせ、政治体制の変革につながっていることが多いのです。
実際に、大雨の後の大地震、大地震の後の大雨は発生が多いのですが、直接の因果関係はありません。しかし、「繫がり」はありそうです。

近年では突然に、日本への台風上陸回数が飛躍的に増加した2004年、7月に新潟~福井に大洪水、その年のフィリピン海域の海水温が上昇、台風シーズンの直後10月に新潟中越地震(M6.8)が発生、12月にはスマトラ大地震(M9.3)が起こりました。
2008年5月にサイクロンがミャンマー直撃、死者10万人余の被害を出しました。その10日後に、台風の進行方向で大雨後の中国四川省に大地震(M8.0)が起こりました。
2014年には、雲南省大地震(M6.5)の後にも、雲南省の昆明市昭通市が洪水に見舞われています。
2015年には、6月に中国の河北省で大水害、9月に東日本大水害で鬼怒川が決壊し、11月にアリューシャン列島で地震(M6.2)が発生しています。そして12月に地震帯の先で、チリ大地震(M8.3)が起きています。

昨年の世界の気象
2016年3月15日には、スペインの北部で大雪が降り、4月3日には、パキスタンで大洪水、4月6日には、インドで熱波(40℃越)、死者続出、4月7日には、サウジアラビアのターイフで大洪水、この後の4月13日より1週間だけで環太平洋火山帯で「7つの火山」が噴火、4月16日には、エクアドルで大地震(M7.8)が発生し、10日後の26日に大洪水になっています。5月15日には、イスラエルで熱波(46℃)、5月21日に、地震の極めて少ない国オーストラリアで大地震(M6.1)が起き、5月30日ドイツ・ブラウンスバッハで大洪水、6月には、8日にブラジルで歴史的な寒波が到来、9日にガーナでは大洪水、中国の貴州省でも大洪水が発生しています。この頃(6月)、日本では「関東に前例のない水不足」でした。同じ6月に、アメリカの西部と南西部では記録的な熱波に襲われました。6月19日には、メキシコのポポカテペルト山が噴火しています。この頃、6月14日には、南極のボストークでは「マイナス80℃の大記録」が達成されています。7月のアメリカ・ロッキー山脈でも大雪が降っています。7月14日には、ロシア・ヤクーツクでも「夏の雪」が降っています。8月24日には、イタリア中部のペスカラ・デル・トロントで大地震(M6.1)が発生、8月29日~9月2日には台風の影響で北朝鮮大洪水が発生しています。勿論、住民の救出は中国の瀋陽軍が行っています。