8日午後、ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されている中国四川省の九寨溝を震源とするマグニチュード7.0の地震がありました。大雨や不自然な台風の挙動や地震などが日常化している昨今です。今回から数回に亘り異常気象や地震のメカニズムなどに関連した記事を投稿してまいります。
マグマの生成と地震
現在、高温のマントルの底部にマグマが残っているという説と、電磁波が集中するところで、岩石がマグマ化するという説があります。いずれも、熱の移送ルート(上昇)が玉突き状態で暖められて、一部が噴火につながるというものです。(どちらも、プレートのズレが地震につながってくるというプレートテクトニクス説とは、意見を異にしています。)
電磁波の原理は「電子レンジ」を考えると分かりやすいですね。水が吸収しやすい波長の電磁波で、水分子を震わせて熱を出します。つまり「水分子を熱して」食品を温めています。
マントルの成分の多くは「橄欖石」です。地殻の成分の多くは「玄武岩」「花崗岩」です。
橄欖石の主成分「フォルステライト」はマイクロ波を透過しやすいのです。それで、地殻下部で、玄武岩や花崗岩が溶けてマグマ化し、軽くなって上昇してくるというものです。
マグマの湧き上がって来やすい場所=火山が噴火しやすい場所
① | 海嶺 | 海底火山 | プレートが裂けている場所。高温のマントルが湧き上がる。 | 玄武岩質 |
② | 弧状列島 | 日本列島、千島列島、アリューシャン列島 | 海溝でのプレートの沈み込み。 | 安山岩質
ディサイトマグマ |
③ | ホットスポット | ハワイ諸島、
アイスランド |
深さ約100Kmより
パイプ状に吹上る |
玄武岩質
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ここで、マントルが溶けやすくなる条件に、先に電子レンジの所で説明しましたように、電磁波で熱を出しやすい「水」が考えられます。地下100Km~200Kmで「水」が混入すると、マントルが液状化することが考えられます。・・・現実に、太平洋を囲んで火山と地震地帯が存在します。また、中国内陸部の洪水で排水不良の地域で、巨大地震が発生しています。火山配列が内陸部で海岸線でないのは、地下100Km~200Kmでは、そこが境界線ではないからです。プレートの割れ目、大地の深い溝から、徐々に浸水して行くからです。・・・
天地は呼応するのです。