自然界の循環は、微生物が分解の役割分担をしています。この時、大きな有機物は、まず、大きな微生物が行います。これが、一般的な法則です。そして、順次、小さな者にバトンタッチして行きます。

 特に、植物のように硬い細胞壁で、各々の細胞が守られている有機体は、細菌などでは歯が立ちません。まずは、糸状菌が分解を始めます。

 糸状菌の中でも、特に分解力の勝れた物は、生きている植物の細胞まで犯してしまいます。ですから、これが植物にとっては、病害菌になるのです。植物にとって、細菌よりも糸状菌による病気が圧倒的に多いのは、こうした理由によるのです。