地球上の生命は、大雑把に分けると「植物」が生産者、「動物」が消費者、そして、「微生物」が分解者として存在していす。

 この三者の存在によって、生命の自然循環が行われています。

 この中で忘れられがちなのが「微生物」でありますが、もし、地球上に「微生物」が存在しなければ、ゴミや糞、小便、はたまた動物の死骸や枯れ木、枯草で、この世は埋まってしまいます。

 

 

微生物とは

 一言で、「微生物」といっても、様々な生物がいます。

 その大きさたるや、カビは目に見えます。しかし細菌は目に見えません。更にウィルスは一般の光学顕微鏡では見えません。電子顕微鏡が必要なのです。

 模式的におおよその大きさの比較表を以下に示します。

  直径 長さ
糸状菌(カビ) 410  μ  ∞
酵母 5μ 7μ
細菌 0.5     μ  1μ
ウィルス 0.017   μ 0.3μ

 例えば、極端に言えば、人間を地球くらいの大きさに拡大した時、ウィルスの小さいものは野ネズミ程度、大きいもので犬くらい、細菌はシロナガスクジラ、糸状菌に至っては富士山やエベレスト山の高さ程にもなります。

 植物の病原菌の多くは「糸状菌」ですが、人間の病原菌には「細菌」が多いのです。

 それは、植物の細胞が強固な「細胞壁」に守られているからなのです