静岡県の川奈ゴルフ場周辺の土壌から採取した、放線菌の作り出した化学物質「イベルメクチン」で、大村智さんがノーベル賞を受賞したのは2015年のことでした。

アフリカ、中南米のフィラリア感染症「オンコセルカ症」の何千万人の人々を救いました。この薬は本来、抗寄生虫薬です。ところが、ウィルスにも効果が確認されて来ているのです。

これまでに、米Utah大学や北里大学で、新型コロナウィルスに対する臨床試験結果が発表されています。

作用機序として、①ウィルスのゲノム翻訳タンパク質切断酵素、メインプロテアーゼを阻害 ②宿主細胞内のタンパク質インポーチンを阻害 イベルメクチンが結合し不活化すると説明されています。

腸内微生物が及ぼす影響

反芻動物(牛、羊、ヤギ、鹿、キリン)などは、胃が4っあります。これらの動物は、常に口を動かして、繰返し反芻して消化に努めています。

反芻動物は、第一、第二の胃で微生物が醗酵とともに増殖し、草類を分解してくれ、自らも蛋白源となって尽くしてくれているのです。

第一の胃には、ルーメン繊毛虫(オフリオスコレックス科、イソトリカ科)、アオムキミジンコ、アオミドロとルーメン細菌(オシロスビラ、セレノモナス、微小細菌)が棲息しています。・・・ルーメン内細菌は嫌気性微生物が多く、代表的なものを列記するとアネロビブリオリポリテカ、バクテロイデスアミロフィラス、バクテロイデスルミニコーラ、バクテロイデスサクシノゲネス、プチリビブリオフィブリソルベンス、クロストリジウムセロビオバラム、クロストリジウムポリサカロリテカム、ユウバクテリゥムルミナンディウム、ユウバクテリゥムセルロソルベンス、ラヒノスビラマルチバルス、メガスフェアニルスデニ、メタノブレビバクタールミナンテゥム、メタノサルシナバークリー、ルミノコッカスアルブス、ルミノコッカスフラボファシエンス、ストレプトコッカスボヴィス、サクシニビブリオデキストリノソルベンス、サクシニモナスアミロリテカ、ウォリネラサクシノゲネスetc.・・・

第一の胃と第二の胃を反芻して、炭水化物が酢酸、酪酸、乳酸(プロピオン酸)になり、タンパク質がアンモニアからアンモニア利用菌により摂取され、その微生物が増殖するのです。

第三の胃は、これらをプールしておく場所で、少しずつ第四の胃に移動させられ、第四の胃で塩酸とペプシンを使ってタンパク質もアミノ酸として吸収されて行くのです。

要するに、大雑把に消化も免疫獲得も微生物の力を借りて行っているのです。