新型コロナウィルスの感染の入り口は、「鼻・鼻腔粘膜・肺」「口・舌・唾液腺・消化器」「眼・血液」「肛門・尿管」「生殖器」と人間の「穴という穴」から侵入しています。

そして、神経系にも障害を与え「臭覚の消失」「味覚の変化」「運動障害」「吐き気」「頭痛」と様々な症状を呈しています。

寄主細胞のアンギオテンシン変換酵素2「ACE2」を介して細胞に取込まれ、「鼻粘膜・口腔粘膜の扁平上皮細胞」「呼吸器系2型肺胞細胞」「腸上皮細胞」「内皮細胞」「眼や腎臓の上皮細胞」「肺胞単球細胞」「血管平滑筋細胞」「マクロファージなどの免疫細胞」「大脳皮質」「脳幹と延髄」などに感染します。

アンジオテンシン変換酵素(ACE2)は、アミノ酸を805個エンコードするメタロプロティナーゼであり、X染色体にあり、単一細胞を触媒として、タンパク質ドメインを含有した1型膜貫通糖タンパクです。レニン-アンギオテンシン系(RAS)に重要な調節機能を行います。

アンジオテンシン変換酵素(ACE2)は、ACEの同族体であり、心臓の保護、血管拡張、成長への抵抗と増殖という役割があります。

 

重症化の要因は、急性呼吸促迫症候群でサイトカインストームによって引き起こされるとされています。そして、主たる要因がIL-6とIL-1という炎症性サイトカインとされています。

 

また、「ACE2」に感染後、スパイク部分を切離す酵素「TMPTSS2」の働きを阻害する自然薬として、クチナシの果実(イリドイド配糖体:ゲニボシド)、ヘクソカズラ、サンシュユ、ランタナ、ある種の海藻キノコなどが挙げられています。フラボノイドの中でも、新ヘスペリジン、ミリシトリン、ケルシトリンなどが注目されています。

海藻類の生食、味噌・醤油の醗酵食品、納豆などのバチルス製剤などの摂取習慣、それによる腸内菌叢の違いなどにも「ファクターX」が潜んでいる可能性があります。

 

「TMPRSS2」の阻害薬としては、既に膵臓炎の治療薬として「フサン(ナファモスタットメシル)」と「フオイパン(カモスタット)」が使われています。「プロテアーゼ阻害剤」としても、エイズの治療薬「カレトラ(リトナビル)」が使われています。