農業の基本は、耕すことです。耕すことで農作物の生育を助けているのです。

耕すことで、根に空気が届きやすくして、土をほぐすことで柔らかくして、根張りを良くします。ついでに、雑草を取り除き、害虫の駆除をします。

 

耕すことにより、肥料及び殺菌剤や殺虫剤の効き目も良くなります。

まさに、農業の基本は、耕すことなのです。

水田は耕さないと思っている方もおられるかと思います。しかし!田んぼでも同じですよ。確かに水田になると耕せません。・・・水を張る前に耕すのです。・・・稲作でも、この作業は欠かせません。

 

ところが、ゴルフ場、サッカー場、ラグビー場、野球場、そして公園などの芝地は耕せないのです。

 しかも、「肥料をやっては刈り込み」「肥料をやっては刈り込む」という作業を繰り返すのです。

 植物は、地上部と地下部とでは、均衡を保って生育しています。「刈り込んでしまった部分」が地下部で不用となっているのです。

 不要になった「根・部分」これが、「未分解サッチ」として、残留してしまうのです。

 これを分解できる微生物が増えてしまうのです。ピシウム、リゾクトニア、フザリウムなどという名前を聞いたことがあると思います。繊維分解力の強い微生物群です。

 また、「未分解サッチ」は、害虫の卵を産み付け、生育させる温床となってしまいます。

 ほっておくと、「病害虫の温床」となってしまうのです。

 

不要になった「根・部分」は、「休眠根」となって、刀が鞘に収まっているように、「茶色」に変色しています。「根・部分」が活性を失った状態です。

ゴルフ場や競技場、緑地公園などでは、「エアレーション」といって「極小の穴開け作業」を行います。これも穴の大きさ、深さ、タイミングが大切で、季節や天候や作業工程いかんで、効果に大きな違いが出てしまいます。

バイオメンテナンスでは、「エアレーション(コアリング含む)」作業と同時にブンカイザー」を使うことを推奨しています。これを使うと「茶色」に変色した根が、真白になるという報告を聞いています。残留した不要な有機物を分解することで、土壌に隙間を作り、根に酸素を届けやすくします。

芝草の生育環境を整える、第一歩と考えています。