芝草のウィルス病については、「芝草物語」の著者、造園学者であり東京大学の教授を勤められた北村文雄氏の文献があります。その後も、東京大学の鳥山重光氏、与良清氏の文献が見られる程度です。

最近では、東京大学を卒業して筑波大、千葉大の教授をされている山下修一氏の文献が見られます。研究文献が少ないのです。

芝草のウィルス病は、野芝に多く、高麗芝でも見られますが「モザイク病」であり、症状も軽い事からあまり問題視されていないことも理由の一つです。「萎縮」や「壊疽」は特に無いのが現状です。

ウィルスの大きさは、光学顕微鏡で800倍に拡大しても確認できません。ウィルス粒子は、電子顕微鏡で100万倍に拡大すると、我々が通常見ているおおきさになるのです。1mmのものを1000mに引き伸ばした大きさです。ですから、通常の試験室では確認できないのです