貯蔵養分の蓄積の時期、転換のタイミングは、競技場などの芝草管理には重要なことです。近年、競技の目的より「芽数増加」「葉幅の細い」「腰のあるアップライト」の「小型」の芝草が好まれる傾向にあります。

蓄積養分の蓄積場所として「茎の節間」「透明柔組織」や「葉鞘基部」「透明柔組織」が重視されています。

このように相反する条件の中で、芝草管理には、綿密な計画と合理的な資材の活用が求められているのです。

 

貯蔵養分の活用転換

貯蔵養分の割合で、暖地型芝草は「デンプン型」、寒地型芝草は「フルクタン型」の傾向がみられます。どちらも貯蔵養分の活用には、「酵素分解」の必要があり、単糖類のグルコースやフルクトースに加水分解しなくてはなりません。