「大腸過敏症」で、故:安倍晋三前首相の二度目の退陣から、再度、注目されるようになった「HSP」と「大腸過敏症」との関係が現在でも話題となっています。
「HSP」というのは、「総合心体学」とも呼べそうな心身の「症候群」として把握されています。・・・もともとは、アメリカのElaine Aron医学博士が名付けたもので、「Highly Sensitive Person」の頭文字をとったもので、「人一倍、繊細な人」といったような意味です。・・・
一方の「大腸過敏症」は、過敏性腸症候群(IBS)・・・Irritable Bowel Syndrome・・・と呼ばれるもので、ストレスにより、慢性的に腸の不調を訴えるもので、重症化すると腸内出血が止まらなくなります。慢性的に下痢や腹痛、便秘が起き、緊張したり電車に乗ると便意を催したり、頻繁におならが出たりします。
どちらも、「何をやっても改善しない」「心療内科に通っているが改善しない」というような現代医学の苦手とする「心と体」の総合医学であり、いわゆる名付けられたような病名があるわけではない、一般的な「病気」ではないことです。
どちらも、真面目で、働き盛りでバリバリの人が、仕事中や面接中などに弱気な面が出て来て、鬱病のように誤診されがちなのです。
新型コロナウィルスの感染流行の「自宅自粛」生活の連続で、こうした症状群が表面化して、話題に上がって来ているのです。
「HSP」の人の割合は全人口の15~20%と言われ、特に、人口の6%を占めているといわれているHSS型「HSP」の人が注目されているのです。・・・「High Sensation Seeking」の頭文字「HSS」とは、活動手で刺激を追い求める気質のことを言います。・・・
どこにでもいそうな人達です。繊細なのに刺激を求める、アクティブで好奇心が旺盛なのに傷つきやすい、疲れやすい人達です。
外見上や、話しているだけでは分かりにくいので見過ごされがちです。
職場や家庭生活のなかでも「気疲れ」しやすく、生きづらいと感じてしまうのです。それだけ「気付く」感覚がするどく、人の気持ちに振り回されやすく、共感しやすいのです。「発達障害」「鬱病」「アスペルガー症候群(ASD)」などと誤診されやすいのです。