砂糖への誤解 について

1. 「精製された白砂糖は健康に良くない」という誤解。

2.  その反対に「黒砂糖は健康に良い」という迷信。

3. 「お酒を飲むときには炭水化物の摂取を減らせ」という誤説。

4. 「糖質は糖尿病に悪い」という誤解。

5. 「オリゴ糖やトレハロースが健康に良い」という誤解。

 

  • 白砂糖は健康に良くないのか?  黒砂糖なら健康に良いのか?

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     砂糖は製造上、精製度を高めるに従って「純白」になります。漂泊剤などは使われていません。イメージで悪いと言われているのです。

     日本で普通に使われている「白砂糖」は、高価でアジア地域では、日本だけが一般的に使っています。少し、精度が低い、薄黄色の中白糖、更に精度の落ちる三温糖などは、薄茶色をしています。甘味が強く、煮ものなどに使われています。更に精製しないものが黒砂糖です。サトウキビの煮汁を煮詰めた物です。基本的には、白砂糖も黒砂糖も違いは無いのです。更に、三温糖もきび砂糖もサトウキビが原料で変わりません。

 

3.お酒を飲んだら炭水化物の摂取を控えるべきか?

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お酒の成分であるアルコール、はたまた原料が米、麦、トウモロコシなどの糖質の醗酵よりつくられる為の誤解です。アルコールは哺乳動物の体内では酢酸(CH3COOH)に変換されるのです。酢酸は短鎖脂肪酸と呼べる化学構造式を持っています。哺乳動物にとってのアルコールは、脂肪の摂取に近いのです。医者の錯覚から出た亡説でしょう。

 

4.糖質は糖尿病に悪いのか?

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何事も、取り過ぎは良くありません。アルコールも甘味も依存性があります。これが、過剰摂取となり健康被害を与えるのです。

とある大学の教授は、「お酒を飲むときに糖質を抑制する、或いは、糖尿病の傾向があると思って糖質制限をすると、糖代謝機能の低下が起こり、糖尿病と判断されてしまう」と警告を発しています。このことは、日本人の海外移住者に糖尿病罹患者が数倍に上がっている原因であるとも指摘されています。即ち、アルコール摂取が肝薬物代謝酵素(CYP)の代謝を亢進させ、低糖障害で代謝酵素(CYP2EI)も亢進し、益々低血糖症に陥るのだと、警告を発しているのです。糖への、あまりに厳しい、あまりに過剰な摂取制限が、更に糖尿病を引き起こしかねないというのです。

どうやら、アルコールを飲んでも、肉食を増やしても、その分、多くの糖質も摂取すべきというのです。

糖尿病患者にとって、いけないのは、過度な糖質摂取制限ではなく、単に、「糖質の摂取過剰」であり、アルコールや「甘味」への依存性を断ち切ることだけなのです。過剰摂取をさせないことなのです。そして、過剰な糖質制限による糖質欠乏症は、もっとひどい糖尿病症状を招きかねないという警告が出ているのです。

 

5.オリゴ糖、トレハロースは体に良いのか?

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  どちらも、砂糖ではない糖です。オリゴ糖は、プレバイオティクスで使われるガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖を指し示すことが多いようです。ビフィズス菌などの腸内善玉菌を増やす効果で知られています。オリゴ糖は、単糖類が310程度、分子量3003000程度のグリコシド結合糖であり、人体で消化されません。

次に、トレハロースはグルコースが二つ結合した二糖類ですが、マルトース(麦芽糖)とは結合位置が違う異性体であり、やはり人体では消化されません。

どちらも、消化されないので、体に良いも悪いもありません。

むしろ、「食感」には、多大な影響を与えています。また、消化されない糖質ということで、利用価値もあるのです。

トレハロースには、しっとりと旨味を引き立てる、肉の臭みを抑える、玉子のきめを細かにする、野菜などのシャキシャキ感を持続させる、ご飯がいつもふっくらしている、和菓子などのしっとり感を持続させる、煮ものの煮えむらを防止する・・・etc.の数々の食感効果があるのです。