最近、次々と大腸の働きが解明されつつある。どうやら、人の精神状態や性格にまで影響があるらしいことが分かって来ています。その人の「体質」「体型」から、喜怒哀楽の表し方、精神状態にまで影響を与えているらしいのです。鬱病やボケ、更に癌になりやすいか否か、鼻炎や花粉症になりやすいかなどとも関連しているらしいのです。

 

ところが、人体実験はできませんし、因果関係の特定までには、困難を極めています。前後関係からの「状況証拠」までは、証明できているのです。(状況証拠菌の多くは、「特定保健用食品(トクホ)」として指定されています。)

こうした裏事情があり、商売としては「偽物」「疑わしいもの」「疑問があるもの」が横行しているのが現状です。便乗商法も多いのです。例えば、最初の報告書では「、乳酸菌」が「デブ菌」に分類されているのです。・・・この分類方法には疑問があるにもかかわらず、商売としては、非常に多くの場面で使われています。・・・

 

そこで、医学的には「腸内細菌叢(腸内フローラ)の調整」ということが注目されているのです。全体に「善玉菌(有用菌)を多く」という方向に導こうという考え方です。

プロバイオティクス 善玉菌とされている生菌を多く摂取をする。
バイオジェニックス 善玉菌の作り出したもの(酵素など)を摂取する。
プレバイオティクス 腸内微生物環境を改善する、善玉菌を育てる食物摂取。

その結果として期待できることが、ビフィズス菌など増えることによる ①整腸作用、②感染防御力向上、③アレルギー反応の抑制力向上、④脂質代謝の向上、コレステロール値の低下、⑤気分を落ち着かせるなどの心理的な効果、etc.があげられます。

(鬱病、発達障害、アトピー、糖尿病、癌などの因果関係は、解明中の段階です。)

 

食事療法として、「食べ過ぎない事」「ファーストフードなどは避ける」ということと、当然、適宜運動をすることが前提の条件となります。

水溶性食物繊維を多く摂取 らっきょう、ワカメ、ヒジキ、青汁、切干大根、抹茶
酵素含有食品 納豆、漬物、マンゴー、キュウイ、パパイア、バナナ
醗酵食品 納豆、キムチ、ヨーグルト、醤油、味噌、漬物、
オリゴ糖各種の補給 牛乳、大豆、アスパラ、玉ネギ、バナナ、蜂蜜
生菌(善玉菌)の補給 ビフィズス菌、ラクトバチルス、サーモフィラス菌etc.

日常生活に、意識的に取り入れることにより、体質改善が徐々に図られて行きます。