子宮頸癌ワクチンは、サリドマイドなどに次ぐ薬害被害の訴訟が起こされています。
その一方で、日本人の子宮頸癌の100%がヒトパピローマウィルス感染(HPV)の原因であり、定期的な子宮頚癌検診で、扁平上皮の異形成の段階で発見し、治療することで癌の発生を未然に防ぐことが出来ることが知られています。そして、HPVワクチンの接種が世界的に勧められているのです。
子宮頸癌は、ヒトパピローマウィルス(HPV)の感染により、子宮頸部に伝染して子宮頚癌に進行するのです。このHPVというのはイボのウィルスの一種であり、皮膚につくタイプと粘膜につくタイプと合わせて150種類以上あるのです。特に、子宮頸癌にまで発展するのは、この中でも16型と18型が多いのです。また、外陰部や膣に感染するイボで「尖圭(せんけい)コンジローマ」の主な原因となるものが、6型と11型です。
ただ問題なのは「イボ」なのです。99%の人は「知らない間に感染し、知らない間に治っている」のです。F
それでも1万人~1万5000人くらいの人が子宮頸癌に罹っているのです。
子宮頸癌に発展するのは、16型、18型、6型、11型だけに限られません。この他に、52型、35型、58型の報告もあります。
不活性ワクチンを使いますので、最低でも3回以上の接種が必要です。しかも、完全に予防できるのではありません。感染しても症状が抑えられるのです。その結果として癌にまで進行する度合いが極めて少なくなると考えるべきです。
主なヒトパピローマウィルスだけでも、7種類あります。この7種類のワクチン接種をするとなると7×3=21回の接種が必要ということになります。
そんなに、心配なら「毎年の子宮頸癌検診」をこまめに励行した方が良いと思うのは私だけでしょうか?
ワクチンは発展途上の療法です。接種は自己責任ということになります。