新型コロナウィルスの流行で見えてきた物は、「従来の人体の抵抗力を高める」「免疫性を高める」という発想が不十分、或いは誤りではなかったか、という反省です。

この発想は、西洋文明にありがちな「対立概念」であり、人体に有害な物から身を守る「自己防衛システム」の強化理論です。

 

そこから白血球の中の「NK(ナチュラルキラー)細胞」の増強、免疫細胞「マクロファージ」の活性などという言葉が出て来るようになって来ました。

 

ところが、麻疹ウィルスにしても、インフルエンザウィルスにしても、今回の新型コロナウィルスにしても「生き物」ではないのです。

しかも、免疫細胞のマクロファージの受容体(アンジオテンシン転換酵素Ⅱ、ACEⅡ)から侵入して、マクロファージ自体をハイジャックして本物に成りすましをするのです。異物の侵入と認識させないのです。

 

これによって、体力が低下したり免疫力が弱いということよりも、むしろ逆の免疫力を身につけて来た老人、高齢者こそ「感染後の反応が激烈」ということになってしまうのです。

 

免疫反応のある人ほど「過剰に反応」してしまうのです。

成りすまし犯が、バレた時に、サイトカインを異常に多量に放出してしまうのです。

バレる迄に時間がかかります。バレる迄に偽物細胞が多量に増殖しています。

これが、朝まで元気だった若者の突然死、直前まで元気だった人の突然死の原因です。高熱や意識障害のまま亡くなってしまう人の原因です。

これを「サイトカインストーム」と呼んでいます。

 

従来の医学経験者は西洋医学を中心に学んで来ていますので、「細菌」と「ウィルス」を同じような傾向で捉える傾向があります。

しかし、ウィルスは「生き物ではない、自らは呼吸や代謝をしない」存在であり、「ハイジャック犯」であることを良く認識しないと結論を誤ります。

新型コロナウイルス事件を通して、「人体の抵抗力」が、(人間にとって善玉)ウィルスや(人間にとって善玉)細菌に守られて来ていることが、垣間見えて来ました。