物理学は、時間の概念があって成立しています。しかし「占学」は、時間の概念を超越したところに成立しています。未来が分かる、未来に起こることが的中するということは、あり得るのでしょうか。

 

科学的でない為に、オカルトとして扱われたり、宗教や信仰という形で表現されたりします。

しかし、もし「的中」することが「1兆分の1」であったとしても、偶然の的中率を超えて実現するのであれば、「未来が既に存在する」、或いは「未来を構築するデーターが存在する」或いは「未来が現在進行形データーによって決められている」ということになります。

分かり易く言うと「未来が物理現象として既に用意されている」、或いは「神の設計図(データー)が既にあり、それが物理現象化して行く」、或いは「現在の物理現象の結果として未来が構築されて行く」ということになると思います。いずれにしても、「未来が既にある」ということになると思います。

 

現代人は、テレビやコンピューターに馴染があり、IPS細胞や幹細胞によってクローンが創造できることを知っています。このことは「データー」さえあれば、物理現象や生命現象が起こせる可能性を示唆しているのです。(近年、癌の発生やその時期さえも、遺伝子上の異常情報で分かるという医師さえいます。)

時間の概念の違い

以前、「浦島太郎」「かぐや姫」などの「おとぎ話」を引き合いに出して、現実に起こったことであることを検証しました。時間と空間を別にした世界が在りうるのです。人間が無限に進化して行くものと仮定すると、未来人の手によって「別次元に自分の復元体を再生」ということも夢物語ではなくなります。

有名な著書に、生物学者の本川達雄氏の書いた「ゾウの時間 ネズミノ時間」という本があります。

ゾウとネズミは同じ哺乳類動物ですが、同じ哺乳動物でさえ、時間の流れが違うのです。まして、昆虫、微生物などでは、世代交代の時間がはるかに縮小されて行きます。更に動かない動物である珊瑚、更に一生涯動かない植物などでは、大幅に時間の流れは悠長になって行きます。ですから、「大きな木」は何百年、何千年と長く生きています。

相似象学

現代物理学の辿り着いた「電子の性質には、粒子性と波動性がある」「時間と空間には、同質性がある」という結論。

それと相似象学では、「イザナギとイザナミ」「トキトコロトコタチ」の言葉と関連がありそうだと言うのです。

神界、或いは未来人からの「データー」が電子として送信されて来ているとしたら、それによって物理現象が起きているとしたら、「太陽を中心として公転する惑星」の関係と、「原子核を中心として電子が回っている」物質の最小単位の原子の関係は、同じ法則に乗っ取っていると仮定されます。

規模と大きさが違いますが相似象だというのです。

相似象学は、こうした物理的に万物が、共通の構造(相似象)を示すという仮説の学問です。

相似象は、楢崎皐月氏によって以下の八種類が提唱されています。

 

天然自然の法則「8個の相似性」

1 陰陽の一定の法則性、統一性がみられる。
2 陰陽の対称性、回転運動性 (勾玉形の陰陽;巴紋で表象)がみられる。
3 陰陽の螺旋状の回転性、旋回性がみられる。
4 陰陽の対向発生性がみられる(陰陽、雌雄、男女などの対極から有が生じている)。
5 陰陽の同種反発、異種親和性がみられる。
6 左旋回と右旋回、膨張と収縮、粒子性と波動性、等々の相反性質が同時に存在する。
7 正反四相が、統合性、周期性を持って現れる。
8 すべての現象、事象に循環サイクル性が見出される。

 

対極性の中に「有」が出現しているとなると「反物質世界」も想定されます。

マイナス時間も想定されます。

陰陽の中に「物質界」が出現しているとなると、陰陽の相似性も納得できるところです。

 

観相学

「金太郎飴」というお菓子が知られています。小さくなっても金太郎の顔が消えないのです。どこを切っても金太郎の顔が出て来るのです。

同様に、個人の体のどこを切っても「同じ遺伝子」「同じ血液型」が出て来ます。

昔の人は、この指標を「手相」「足相」「耳相」「臍相」「陰毛相」等々に求めました。究極の所、どこを観ても同じ性質が見えます。そして「筆跡鑑定」これも同様なことが言えます。内なるものが外に表れたものです。

そして、宇宙の運行、天体、星の動きで相似性を求めたものが「ホロスコープ」「淘宮術」です。現在「西洋占星術」、淵海四平、四柱推命学として伝わっています。宇宙の天体動向を個人の宿命と結びつけて相似性を求めたものです。

 

相似模型

相似と言う言葉は幾何学的に相似であることは勿論、その運動や発生形態も相似であることが求められています。

病理学で、ウィルスの研究が進まないのは「ウィルス自体に生体反応が無く、ウィルス単体で増殖できない」という特異性があるからなのです。ウィルスを人工的に培養できないばかりか、増殖機構さえ解明できないのです。iPS細胞を使って、模擬試験できれば、有効薬の開発が飛躍的に上がります。iPS型生命体の人間が、模擬生体場として地球を与えられている可能性も否定できないのです。

私たちが模型によって得られるものは「都市の模型」から、都市開発資料、「飛行機の模型から本物の飛行機開発」、模擬火災を起こし、模擬水害を起こし、模擬地震を起こして、災害防除の方法を作り出しています。

この時、速度、加速度、応力分布、圧力分布、温度・湿度分布、電流等々は、原型と相似でなければなりません。この時に、全てを計測するわけにいきませんから、「代表数値」を得なくてはなりません。すると、現象が相似になるための「限界数値条件」を把握しておく必要があります。

相似象を導くためには、まず原型現象を物理的・化学的・生物学的に理解して「基本法則」を見出し、それを数値的に把握して「代表値」を導き出さなくてはなりません。そして導かれた相似値によって模型と原型を比較してみる必要があります。そして、相似値で導かれた現象を、原型に当てはめなおして、その有効性を実証しなくてはなりません。

 

楢崎皐月氏は、基本原理を導き、農業、工業、医療にその原理を導入しようとしましたが、それぞれの分野での基本知識が欠落していて、トンデモ理論の誹りを受けてしまいました。その意味では、これから、それぞれの分野での専門家の実際の検証を通して行く必要があるように思えます。