養鶏場とキノコ栽培は、ほとんどが人手をかけなくて生産可能な農業です。

ですから、世界中で需要を喚起すれば、事業が成り立ちます。

 

私が新幹線の中で、偶然に森喜作さんにお会いしたのは、かれこれ40年の昔になります。皆様はご存知ないかもしれませんが、日本の椎茸や舞茸の人工栽培法の発明者です。明治41年生まれで勲二等瑞宝章を授賞されています。叔父さんに羽仁五郎氏がいます。京都大学農学部を卒業され、森産業株式会社を設立されました。

キノコ産業が未来を拓くということを熱弁されていました。

あれから40年、今や「雪国まいたけ」や「ホクト」は、知らない人がいないほど有名になりました。毎日、食卓でお世話になっています。

 

細菌や放線菌などから抗生物質や新薬が続々と生まれています。

キノコは、菌類です。ここから作られる「酵素」「補酵素」に注目が集まっています

キノコの成分は、蛋白質、繊維質、ミネラル、ビタミン類が知られていますが、菌類が出している「酵素」にも注目が集まっているのです。

 

キノコは木材の成分を分解吸収して生長しています。ですから糖質分解酵素「セルラーゼ」「ヘミセルラーゼ」「キチナーゼ」「β-グルカナーゼ」「「ペクチナーゼ」なとが分泌されているものが多いのです。「キチナーゼ」「β-N-アセチルヘキソサミニダーゼ」を分泌しているものもあります。体重を減らす食品として注目されています。

舞茸には、「プロテアーゼ」「アミノペプチダーゼ」なども分泌されていて、肉類を柔らかくするということで注目を浴びています。それだけでなく、含有成分のトランスフェリンが人の血液中のトランスフェリンと「鉄イオン」の結合部位が酷似しており、人体の酸素補給機能の改善に役立つのではないかと研究が進められています。

ブナハリ茸には、「グルタチオン-トランスフェラーゼ」「キノレンレグクターゼ」「グルタミン酸システィルリガーゼ」などが分泌されていて、抗酸化作用、解毒作用などが注目されています。

 

キノコの機能性食品としての価値は、これからの未来産業であることは、続き続けられることでしょう。