ゴルフ場・競技場の関係者なら「フェアリーリング」をだいたい知っています。

この名前の由来もケルト文化(アイルランド民話)で、「明け方まで妖精が輪になって踊っていた痕跡」として知られています。(妖精=フェアリー、輪=リング)

 

或いは、異次元界への「秘密の入り口」としても知られています。日本では、天狗や仙人が異次元界に入る入口の目印は「花瓶状の先が尖った枯木根」であり、似た表現になっています。ミステリーサークルの一種です。

 

ゴルフ場のフェアリーリングは、輪が次第に大きくなり、輪の周辺の芝草が異常に生長し、葉色が濃くなり、やがて枯れていくことで厄病神扱いされています。

 

ところが、静岡大学と静岡県立大学との共同開発で、この現象の原因物質を突き止めました。

それが「フェアリーリングが人類救済か?」という見出しになったのです。

生長促進物質として「2-アザヒポキサンチン、AHX」が同定されたのです。

これが芝草に吸収されると代謝により「2-アザ-8-オキシヒポキサンチン、AOH」になり、植物生長ホルモンとして働くというのです。

 

この成分は、環境異変の中でも的確に働き、猛暑や激寒、或いは塩害の中でも働き、農作物が20%増収できるというのです。

要するに、芝生茸、コムラサキしめじ、オオシロカラカサ茸などから抽出した「2-アザヒポキサンチン、AHX」が、農作物の増収につながるという話です。

キノコエキスが環境ストレスに役立つ可能性を示唆しているというのです。(ウ~ム?)

でも、ゴルフ場では 「芝草の生長抑制剤(抗ジベレリン製剤)」が使われています。

スズメノカタビラの抑制剤にも生長抑制剤(抗ジベレリン製剤)です。

猛暑に耐えられることと、生長抑制することとは、両立しないような気がします。