続けて、本日はバイオメンテナンスの基礎知識②も掲載しましょう。その中心は「酵素・補酵素」のお話です。

植物も動物も微生物も、生命を維持して行くための生体反応は、ほとんどが酵素や補酵素の助けを借りて行われています。

人類は現在では、石炭・石油・ガソリン・天然ガス、火力発電、原子力発電などによって、生活エネルギーを獲得しています。この方法は、「熱エネルギー」として取り出しています。これに対して、生物の生体反応は、「高熱を出さない、静かなエネルギー」、「安全で環境を汚さない、環境を乱さないエネルギー」として注目をされるようになって来ています。

私たちの人体での生活代謝も、そのほとんどが、酵素・補酵素の反応によって行われているということは、驚きの事実です。更に、植物の生活代謝も、そのほとんどが酵素・補酵素の反応によって維持されているのです。

泣く、笑う、怒るという生活反応だって、酵素・補酵素の反応によって行われているのです。

どうですか・・・・???  驚きましたか ???  事実なのですよ。

少し前までは、「酵素」といえば、「消化酵素」として教科書にのっていました。或いは、気が利いた教科書でさえも「醗酵酵素」として記載されていました。日本人にとっては、味噌、醤油から酒、酢、更に納豆など「醗酵食品」は馴染みが深いものです。ここに携わる「麹菌や酵母」の働きで酵素反応が進み醗酵食品が醸し出される訳です。

このようなことから、古い世代では、酵素と言えば、醗酵食品という連想が浮かび上がるのです。

また、名前が似ているので「酵母」と「酵素」を混同してしまうこともあるのです。酵母は糸状菌の仲間の「菌類」であり、微生物なのです。酵素は、こうした微生物からも分泌されている「生き物ではない物」なのです。

次回も「酵素」に関するお話を引き続きしてまいります。