具体的な対策を早く知りたいというお方もいらっしゃる可能性がありますので、本日は、駆け足で「バイオメンテナンスの基礎知識」の③~最終回までをお届けします。

酵素・補酵素の反応は、植物や動物の生体反応かと思うと、実は違うのです。

土壌も酵素・補酵素の反応をしているのです。それどころか地球も酵素・補酵素の反応で息づいているのです。「土壌微生物」という言葉はよく耳にしますが、「土壌酵素」これこそ農作物にとっても、重要なキーポイントなのです。(一例をあげるならば、田圃の底土を、糞尿の溜まった臭い水に投込むと、舜間に臭いが消えます。これは、微生物の働きというより、土壌酵素の働きなのです。)

では「酵素」とは何なのでしょう ?

一般的な表現から言うと「酵素とは、触媒として働く蛋白質の総称」ということになります。「即ち、動物、植物、微生物の生体反応のそれぞれの反応に、それぞれの反応に応じた酵素があり、その反応(生命維持)に触媒として働いている蛋白質」ということになります。また、自然界に於いても、同様な反応に触媒的に働いている蛋白質は酵素ということになります。

更に詳しく言うと「酵素とは分子量が数個でできているポリペプチド鎖のものから、分子量が1,000,000個に及ぶポリペプチド鎖のものまであります。(この分子量ではペプチドというより、もはや蛋白質です。)

実は、蛋白質だけでなく、糖や脂質と結合した蛋白質の酵素もあるのです。

土壌や田畑には、微生物の産出した酵素が残留し、様々な自然循環に役だっているのです。微生物の働きというのは、微生物の分泌した酵素が、実現実体なのです。ですから、土壌や田畑には、様々な働きの「土壌酵素」が関わっているのです。