ニューベントは、矮性で旺盛な品種です。ベントと違って、肥料が切れたら施肥するといっていると間に合わなくなります。肥料切れする前に施肥しなくてはなりません。

 

 そのまま放置しておいた芝草には、コアリングは不要です。自然のままなら、植物は手をかけなくても、自然に育ちます。

 矮性の品種やティフトンのような旺盛の品種は、どうしても「未分解サッチ」が蓄積しやすいのです。

 この「未分解サッチ」を分解することに秀でている微生物が、ピシウム、フザリウム、リゾクトニアなどと担子菌類なのです。要するに、ほっておくと心配な微生物群ですね。しかし、かといって「殺菌剤」で、抗菌スペクトルが広く、長期間に亘って効果があるもの程、「未分解サッチ」を増大させることになります。

 

 何の知識も準備も無く「ニューベント」に切り替えると、ドライスポットや炭疽病、或は芝筬象虫や芝僶蛾などを悩むことも出てきやすくなります。

 コアリングの穴から「キノコがニューと出て来た」なんて、笑い話では済まされません。「未分解サッチ」が溜まり過ぎているのです。担子菌は、好気性菌なので、コアリングで勢いを増すのです。

 土壌浸透剤や殺菌剤を多用すれば、その場はごまかせます。しかし、事態は深刻化して行きますよ。何も解決していないばかりか、「未分解サッチ」の分解菌を掃討してしまっているのです。

 

 キノコの原因が「ニューベント」であることが判明したら、「サッチのコントロール」を心掛けるべきです。

 ドライの原因が「ニューベント」であることが判明したら「サッチのコントロール」を心掛けるべきです。

 

 少なくとも、こうした場合は「ブンカイザー」と「リングアウト」ないしは「バイオCAIYA」を併用すべきです。

 少なくとも、コアリング時に、これらを併用されることをお勧め致します。

 殺菌剤は、その場しのぎには有効ですが、根本的な解決方法にはなっていないのです。