栄養価は高いものの「エッグトラブル」は、世界中で起きています。
また、日本の「鶏卵」は優秀ですが、ある事情に関しては、世界中から非難されていることも知っておくべきです。
数か月前に、『欧州タマゴ問題』としてマスコミを賑やかしたのは、ヨーロッパで流通しているタマゴは、ベルギー産とオランダ産がほとんどだという事に端を発しています。
このタマゴから農薬が検出されたのです。これを使った乳製品も、菓子類も廃棄処分を免れませんでした。
農薬はノミ、ゴキブリ、シロアリやアルゼンチンアリ等々の殺虫剤の成分です。フィプロニルです。製品名は、プリンス、フロントライン、アジェンダ、ブラックキャップ、グリアートフォルテ、コンバット、ゴキファイターなどです。
2017年7月、8月にオランダ食品消費者製品安全庁によってフィプロニル汚染鶏卵が発見され、オランダ、ベルギー、ドイツ、フランスの史上から数百万の鶏卵が撤去され、約180のオランダの農場が一時閉鎖に追い込まれました。この汚染問題は、EU加盟国全体、スイス、香港にまで波及したのです。
フィプロニルは、フェニル・ピラゾール系の農薬です。ネオニコチノイド系のイミダクロプリド、アセタミプリド、ジノテフラン、チアクロプリド、チアメトキサム、クロチアニジン、ニテンピラムなどと同様に、その浸透性の強さと毒性の強さから、世界中の多様な生物が激減している原因として注目されているのです。
話変わってアメリカのタマゴの販売には、必ず注意事項が添付してあります。
KEEP REFRIGERATEDAT OR BELOW 45゜F.
SAFE HANDLING INSTRUCTIONS : To prevent illness from bacteria : keep eggs refrigerated, cook eggs until yolks are firm , and cook foods containg eggs thoroughly. |
(細菌から身を守るために、卵は冷蔵保存し、身は固くなるまで調理し、卵を含む食品は完全に火を通しましょう。)
中国系のスーパーの「安売り卵」に敬遠をすべきとの日本人が増えています。
その中国では成長促進剤や抗生物質を雛から使い始めて、製品として売り出すまで多用しているとの噂が絶ちません。
また、安全とは裏腹になりますが、「鶏を身動きができないほど狭いケージに詰め込み、苦しみを与えた状態で産卵させる日本的な養鶏方法」には、世界的な批判が集まっています。このことも、頭の中に入れておかなくてはなりません。