最近、古めかしくも新しい研究素材である「イシクラゲ」が、またまた注目され出しています。

 

このトレハロースを含むブヨブヨとした寒天のような生き物に、チッソ固定能力や光合成能力だけでなく、実は薬効もあるようなのです。。また、ストレス耐性 紫外線防御 抗酸化能力などの生理作用の他に、試験管レベルで抗菌性 抗腫瘍作用 抗ウイルス作用 成長抑制作用などの効力が認められている様です。

※日本や中国の一部地域では、古来より食用や薬用に利用されています。

 

ドメイン Bacteria 真正細菌
Cyano bacteria 藍色細菌
Nostocales ネンジュモ目
Nostocaceae ネンジュモ科
Nostoc ネンジュモ属
Nostoc commune イシクラゲ
学名 Nostoc commune Vauch ノストックコムネ

 

その強靭な生命力は、1000年の年を経ても再生し、南極の沿岸部でも繁茂しています。乾燥してパサパサになっても、氷結しても生きているのです。

 

イシクラゲには形態的には区別できませんが、遺伝子分析をすると4っの型に分類され、それぞれUV-AとUV=Bの紫外線吸収物質と、遺伝子結合状態に違いがある(坂本敏夫)とのことです。遺伝子型Aは、ポルアィラ-334にアラビノースが結合した配糖体を持っているのに対して、遺伝子型Bは、ハイブリッド型MAA配糖体を持っているとのことです。

 

水分と気温があれば、いつでも繁殖します。

活動が少ない、冬季の防除が効果的なのです。