今さらですが、
新型コロナウィルスによる「肺炎」と、「細菌性肺炎」との違いはどこにあるのでしょう ?
マイコプラズマ性肺炎、クラミジア・トラコマイティス肺炎(クラミジア肺炎)、リケッチア性肺炎・・・・レジオネラ肺炎・・・・
肺炎は、一般の細菌よりも小さな細菌で起こされることが多いけど、レジオネラ肺炎は銭湯や温泉地の滝水や噴水の「エアロゾル感染」が多い。レジオネラ・ニューモフィラは2000nm~5000nmあるグラム陰性桿菌ですが、アメーバーなどに寄生して、シスト(嚢子)で生き残るため、一端、肺の中に入り、細胞内寄生されるとマクロファージを逃れてリボゾーム内で増殖し、重篤な状態に陥ります。幸いに細胞内寄生を免れた場合は、ポンティアック熱として一過性の症状で治まります。
ウィルスに近い大きさで脊椎動物の細胞に付着寄生するのがマイコプラズマ肺炎です。こちらは200nm~300nmしかありません。ゲノムサイズは55万~140万塩基対です。
次に、クラミジア・トラコマイティス肺炎です。肺炎クラミジアと呼ばれています。同じ細菌で起こる「トラコーマ」は良く知られています。オウム病や性病も引き起こします。約200nm×300nm×1200nmの小桿菌です。
クラミジアよりも少し大きいのがリケッチアです。節足動物を中間寄生して感染します。偏性細胞内寄生細菌で、約200nm×400nm×1500nmの小桿菌です。
ヘルペスはウィルスですが、マイコプラズマもクラミジアもリケッチアもレジオネラも細菌の仲間です。生きている生物なので、「殺菌剤」や「抗生物質」が効きます。
ヘルペスは、A型もB型も感染してしまうと、体内に残ります。高齢になったり、病気で体力が低下すると発病してしまいます。良く知られているのが「帯状疱疹」です。この他に、口周辺や陰部などに疱疹が出やすくなります。