新型コロナウィルスは、2020年(令和2年)1月に、感染症法第6条第8項に基づき、「指定感染症」2類感染相当として政令により指定されました。これにより、無症状病原体保有者も適用されることになりました。

 

新型コロナウィルスは、SARS-CoV-2により引き起こされる感染症で、感染者の約80%が無症状か軽症で経過します。約20%が重症肺炎となり、6%が致死的な急性呼吸促迫症候群となると言われています。

 

新型コロナウィルスは、寄主細胞のACE2を受容体として感染し、自然免疫系とAngII-AT1Rを介して、NF-kBとSATA3転写因子の活性化を誘導する。STA3は、NF-kBの活性化を増強することによりIL-6などのサイトカインを増強する。致死的な症状を来す急性呼吸逼迫症候群は、この過剰反応によるサイトカインストームにより引き起こされると考えられています。